令和6年2月定例会 個人質問 [5.デジタイゼーションとデジタライゼーション、デジタルリテラシー等について]

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デジタイゼーションとデジタライゼーション、デジタルリテラシー等について

高村まさとし

「今日起きたイノベーションは明日のスタンダードである。」

この言葉が、現代のテクノロジーの進化速度を象徴しています。
特に、最近のAI技術の急速な発展は、この言葉をより現実的なものにしています。
一つの革新的な技術がリリースされると、すぐに新たな技術がそれを凌駕し、技術の波は絶え間なく押し寄せます。
このような状況では、個々人が技術スキルを磨くことも重要ですが、新しい技術を迅速に受け入れ、利用する柔軟性を持つことが、さらに重要であると言えます。
 
本市では、自治体のDXをペーパーレス・キャッシュレス化、行政手続のオンライン化、RPAの導入、ネットワークの整備、ガバメントクラウドへの移行、GIGAスクール構想の推進、さらには生成AIの導入計画など、スピード感はさて置き、これまで推進してきました。
これらはデジタイゼーションとデジタライゼーション、または両方を含み、DXには不可欠な取り組みです。
 
しかしながら、これらの取り組みが個別に進められている現状は、本質的な改善や進化には繋がっていないと私は考えます。
自治体DXを掲げる以上、全体のバランスを見極め、デジタル技術の導入だけでなく、それを活用して業務プロセスを根本から見直し、市民サービスの質を向上させることが求められます。
これこそが、デジタライゼーションの真の目的であり、今後の吹田市が目指すDXやSX(サスティナビリティトランスフォーメーション)ではないでしょうか。

標準化について

高村まさとし

まずは今議会で提案された「情報システムの標準化」ですが、イニシャルコストだけでも数十億円となる莫大な予算となっておりますが、そもそも全国の自治体が一斉に国主導のシステム標準化やクラウド移行に追われており、厳しいスケジュールの中、ベンダーさんにとっては一時的で急激な需要に対応が追い付かないといったところであり、そんな中契約するとなると、納期遅れや平時より見積もりの高騰・質の担保も難しくなる事も考えられます。
スケジュール優先で強引に進める事のリスクを考えると、現在示された開始時期令和7年度末までという期限は見直す事も検討すべきなのかもしれません。
仮に、1~2年開始時期をスライドした場合の、財政・業務・職員・市民への考えられる影響(メリットとデメリット)についてお教え願います。
また、影響が少ない一部業務に限り、スケジュールの見直しを検討されてはいかがでしょうか?ご所見をお聞かせ願います。

担当部長

行政経営部長
情報システムの標準化対応におきましては、費用高騰や事業者の人的リソース不足などのリスクが明らかになりつつありますが、これらのリスクは、スケジュールを遅らせれば直ちに回避できるというものではございません。
一方では、今年度に国からの通知にて、様々な理由により、期限内の移行が困難な状況にあるシステムについては、例外措置として、対応期限を緩和するとの新たな方針が示されております。
こうした中、市が独自の判断で取組を先送りした場合の影響を整理してお示しするのは困難でございます。
現時点では、国の方針に足並みをそろえていくことがリスク抑制につながるとの考えでございます。
関係部局と連携して対応を進めつつ、国の動向等も注視し、スケジュール管理も含め、柔軟かつ適切に取り組んでまいります。

高村まさとし

全自治体が集中するタイミングにある中のリスクを整理していただき、ご答弁頂きましたように柔軟かつ適切に対応頂けますよう要望しておきます。

生成AIの使用

高村まさとし

生成AIは、文章を生成・拡張・要約・変換するText to Textの使い方が一般的ですが、これらを理解して、ハルシネーションに気を付けながら、うまく使い分けることで活用シーンが広がります。
本市の業務における生成AIの使用方法そしてシナリオ、また、それによる市民サービスへの効果の範囲について、お聞かせください。

担当部長

行政経営部長
昨年10月に、対話型生成AIの業務利用を開始するに当たり、利活用ガイドラインを作成いたしております。
そこでは、ツールの特性に伴うリスクや、それに応じた運用ルールを整理した上で、代表的な活用場面や事例として、文章の要約や作成、知見、アイデアの提供などを挙げております。
現在は無償版利用に伴う制約から、利活用可能な業務の幅が限定的でございまして、新年度当初予算案には有償版導入に係る経費を計上いたしております。
新年度以降、利活用の幅を広げていくことを想定しておりますが、市民への直接的なサービスへの影響までは具体的に見込めておりません。
まずは、内部事務の効率化に寄与できればと期待をしているところでございます。

生成AIのプロンプトエンジニアリング

高村まさとし

生成AIは何といってもプロンプトが肝要であります。
生成AIの効果的な使用に向けて、職員さんに対して、プロンプトエンジニアリングの最適化に向けた学習や研修など、強化していくような計画はありますでしょうか?

担当部長

行政経営部長
今後、生成AIのさらなる利活用を促進していくには、ツールの特性を十分に踏まえた、安全かつ効果的な利用方法の周知、習熟が必要との認識でございます。
ほか自治体や民間の事例等も参考にしながら、研修などを含めた学習機会の提供など、リスク認識と使いこなし、その両面からのスキルアップ策を検討してまいりたいと考えております。

高村まさとし

是非とも、使用する職員さんの意欲と好奇心を刺激して、活用が進むようにお願いしておきます。

生成AIとAPI

高村まさとし

生成AIで、文章作成やアイデア・ヒントをもらう事だけでも利用価値はありますが、これを様々なシーンで利活用することで価値が高まります。
例えば、APIを活用して、庁内のシステムやデータと生成AIを緊密に連携する事は、効率的に自動化できる業務が増えるのではないかと考えます。
本市の持つ膨大なデータを容易に活用でき、データドリブンの政策立案も捗るのものと考えますが、ご所見をお聞かせ願います。

担当部長

行政経営部長
今後、本市の持つデータと生成AIの連携につきましては、業務効率化や市民サービス向上の面からも期待されていくものとは認識いたしております。
一方で、本市が保有する情報の多くは、その重要度などに応じた情報セキュリティーを担保するため、外部と隔離されたネットワーク上で保有をいたしております。
それらの情報について、生成AIによる分析等のデータ連携を行う際においても、同等のセキュリティーの確保が必須でございます。
生成AIをはじめとした新たな技術のより高度な利活用に当たりましては、その有用性とセキュリティー確保、また、それに伴うコストなど、多面的に十分な検討を行った上で導入を判断すべきものと考えております。

高村まさとし

このデータの連携が可能となった暁には、業務効率は飛躍的に向上するものと思われます。
導入の可能性について、継続的に協議頂くことをお願いしておきます。

学校現場の生成AIの使用について

高村まさとし

学校現場での利用についてお伺い致します。
本市小・中学校における、生成AIそのものを学ぶ機会、使用方法について、どのように指導されておりますか?
また、児童・生徒の一人一台端末における生成AIの利活用の方針について、それぞれ具体的にお教え願います。

担当部長

教育監
生成AIにつきまして、学校現場では利点と課題を整理している段階であり、本市におきまして、児童・生徒が生成AIそのものを学ぶ機会は、現時点では設けておりませんが、児童・生徒の一人一台端末における生成AIの利活用に関しましては、令和5年7月に文部科学省より初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドラインを参考にし、国や府の動向も注視しながら、様々な先行実践事例の情報収集に努め、効果的な活用について方向性を模索していく必要があると認識しております。

校務における生成AIの使用について

高村まさとし

教職員による生成AIの利用について、児童生徒の指導に係る業務、学校運営に係る業務、行事や部活動に係る業務、外部対応の業務など、活用範囲やルールにいて指導や研修等行われていれば、お教え願います。
また、実際に活用されている事例等あれば併せてお教え願います。

担当部長

教育監
本市におきまして、教職員に向けて生成AI利用に関する国からの情報などを共有する機会は設けておりますが、現在のところ、活用範囲やルールについての指導や研修等は行っておりません。
そのため、市内における実践事例等に関しましても、現時点では把握しておりませんが、今後の課題と捉え、情報収集に努めるとともに、実用的な活用方法や効果的な指導方法について研究してまいります。

AIを使った市民窓口の実現

高村まさとし

令和5年9月議会で提案いたしました、「庁舎案内・総合案内を対話型のAIにしてみてはどうか」という質問で市民部長からは「多様なサービスの提供という観点から、他市事例などを参考に研究する」とおっしゃって頂きました。
あれからそんなに期間は経っていませんが、AIを身近なところで活用する機運は一気に急加速している状況でございます。
本市においても、積極的に検討を進めてはいかがでしょうか?ご所見をお聞かせ願います。

担当部長

市民部長
総合案内などの市民サービスにおけるAIの活用につきましては、他市において、市民からのよくある質問と回答、FAQをチャットGPTにより作成する実証実験などの事例が出てきております。
業務の大幅なスピードアップや効率化に対する期待がある一方で、現時点におきましては、AIが作成した回答を市民の皆様に提供するには、克服すべき課題も少なからずあるものと認識しておりますので、引き続き、実証実験の事例などを研究してまいりたいと存じます。

高村まさとし

懸念される課題もあるかと思いますが、日進月歩様々なソリューションがリリースされております。
最新の情報を常にキャッチできるアンテナを張り続けて頂きますよう、お願いいたします。

ペーパーのデジタル化

高村まさとし

書類とデジタルデータの併用が見られる業務について、一元化に向けた予定や計画についてお持ちであればお教え願います。

担当部長

行政経営部長
本市では、令和3年度(2021年度)から全庁的な取組として、手続の電子化やペーパーレス化を推進いたしております。
内部事務におきましては、電子決裁導入や、会議資料の電子的共有などにより、紙からデータへの移行が急速に進んでいる状況にございます。
一方で、市民や事業者など、外部と関わる場面に目を向けますと、過渡期的な対応も含めまして書類とデータを併用した運用が求められる業務も多数ございます。
デジタルへの一元化について、統一的なスケジュールを一律にお示しするとは困難でございますが、さらなるペーパーレス化、デジタル化の推進を基本的方向といたしまして、環境整備や意識改革の面も含めて取組を進めてまいりたいと考えております。

 デジタル申請に対する書面の回答

高村まさとし

電子申請のあった申し込みに対して、書面で結果を通知する業務が見受けられますが、デジタルと書面の適切な使い分けをすることが望ましいと考えますが、ご所見をお聞かせ願います。

担当部長

行政経営部長
ペーパーレス化、デジタル化の推進を基本的な方向性といたしました上で、市民などのニーズを含む社会情勢も踏まえつつ、実務フローの見直しも含め、紙とデータの適切かつ効率的、効果的な使い分けに努めてまいりたいと考えております。

デジタル政策室へ期待すること

高村まさとし

デジタル政策にかかわる部署の権限と機能を強化し、本市におけるデジタル政策のより効果的な推進を図っていただきたく、これまでも質問や意見を重ねてまいりました。

本市のあらゆる業務の中から、現場で負荷の高い業務をとらえて、デジタイゼーションそしてデジタライゼーションの可能性を見出し、実現に向けてポテンシャルを十分に発揮していただきたく思います。
 
例えば、部局をまたいだメンバーでプロジェクトチームを組織して、サーベイで意見や要望・現在の課題を収集し、ワークショップで問題解決のアイデアを出し合う。
そしてプロセスマッピングで業務プロセスの可視化を行い、ボトルネックなどを明らかにすることで改善の方向性を見出す。
それをデータ分析してプロジェクトチームからフィードバックを受ける等、今よりさらに具体的に、現場の課題を包括的に収集・整理して取り組んでみてはいかがでしょうか。

さらに生成AIを併せる事で本市のDXが大きく前進するのではないでしょうか。

また、こういった新しい取り組みにおける、アジャイルなプロジェクト管理と失敗を許容する文化の導入の検討も併せてお願いしたく思います。
デジタル政策室を抱える、行政経営部長として、本市のDX推進の意気込みと姿勢をお示し願います。

担当部長

行政経営部長
全国的に生産年齢人口の縮小が進み、自治体にとりましても働き手の確保、定着が大きな課題となりつつございます。
そうした中で、業務の効率化、長時間勤務の抑制など、働き方改革の本気度が問われていくものと考えております。
こうした課題に対してデジタル技術の利活用が、重要かつ不可欠な解決策の一つであることは言うまでもなく、取組加速化の必要性を改めて強く感じているところでございます。
御提案のような柔軟な取組につきましては、今後、とりわけ検討の段階においては効果的な手法の一つになると存じます。
また、トライ・アンド・エラーが認められる雰囲気も、働きやすい職場には欠かせないものと考えております。その上で、実装段階におきましては、セキュリティー確保、ミスの未然防止、デバイド対策、また対面が必要な業務へのマンパワー確保、コストバランスなど、様々な観点でチェックをかけながら進めていくべきとの認識でございます。

今後とも、情報政策室改めデジタル政策室と企画財政室との両室の連携の下でデジタル技術の柔軟かつ適切な利活用を進め、職員体制の確保、また行政サービスの利便性や持続可能性の向上に努めてまいりたいと考えております。

高村まさとし

デジタル政策室の担う今後のDXにおける役割は、ますます重要なものになってまいります。
所管の力はもちろん、民間の力、所管外の力、知識、知恵も借りながら、庁内全体を巻き込んで推進していかなくてはなりません。
また、若い職員さんや意欲的な職員さんと、積極的に連携・協力しながら、垂直志向で課題を捉えて、水平思考でチャレンジするといった組織にして頂きたく要望いたします。

この投稿について、「頑張ってるね!」と思っている人が多いみたいですね。参考にします!(^^)
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