令和元年度(2019年)分の決算委員会 健康福祉分科会で「通院困難者タクシークーポン券事業について」質疑いたしました内容を以下に記します。
高村 質問
通院困難者タクシークーポン券事業について、お伺いします。
本年度558万6,000円で前年度274万円、これは前年度に比べて金額がほぼ2倍ぐらいになっているんですけども、この理由をお聞かせ願えます。
高齢福祉室 答弁
通院困難者タクシークーポン券につきましては、平成30年度に、4月からなんですが、要介護1から要介護5、年齢が65歳以上と前年度から拡充しております。
また、10月からは1枚500円でしたけれど、660円ということに、1回当たりの金額を引き上げ、なお、それまでは申請月に応じた枚数の発行でしたけれど、一律24枚、その平成30年度に関しましては、一律12枚でしたけれど、そのような形で枚数を24枚に増やしたことが増大した原因だと思っております。
高村 質問
これのクーポン券の交付枚数と使用枚数をお教え願います。
高齢福祉室 答弁
交付枚数につきましては、令和元年度が1万8,720枚です。
平成30年度につきましては8,610枚となっております。
高村 質問
交付枚数に対して、使われていない枚数が多いなと感じるんですけど、これは需要がないのか、何か分析されていることがありましたら、お聞かせいただけますか。
高齢福祉室 答弁
通院困難者タクシークーポン券ということで、御利用者様に有効期限とお名前を書いたチケットをお渡しさせていただいているんですが、使用率で見ますと40%少し超えたぐらいに、現在のところなっております。
はっきりと調査などをして分析した結果ではありませんが、推測といたしまして、通院に限った利用になっているのではないかというふうに考えております。
高村 質問
これは使用されなかったクーポンですけど、本人以外が使うというようなことはないでしょうか。
高齢福祉室 答弁
先ほども申し上げましたように、クーポン券を発行しますときには、通院困難者クーポン券というタイトルをしっかりとチケットに書いておりますのと。
本人のお名前、有効期限を記載しております。
タクシー会社のほうには、使用されるときに、本人さんの確認を何らかの身分証明書でしていただくようにお願いしておりまして、現在のところ、タクシー会社のほうから不正に使われているような情報を耳にすることはございません。
高村 質問
本人以外の不正がないと、今おっしゃっていただいたんですけど、建付けは通院困難者のタクシー代の一部補助ということなんでしょうけど、例えばですけど通院以外で使われるという可能性が、ゼロではないかなというふうに思うんですけども、その辺り特に厳しくチェックしたりとかはないんでしょうか。
例えばなんですけど、タクシーの運転手さんが、病院とは関係ない目的地、例えば駅とか、スーパーとかに到着して、精算する際に「ここ病院違いますけど」というような、何かそういう声かけとかされたりはしているんでしょうか。
本人確認以外で、目的外で使うようなことというのは、何か対策されていますか。
高齢福祉室 答弁
目的外で使用することにつきましては、先ほど申し上げたように、人物の確認をしてくださいということに、今、留めておりまして、それ以外のところで何か使ったら情報を寄せてくださいということも申し上げてはおりませんが、現実問題としては、違うところで利用したという情報がないことと。
申請時に、一応、これはタクシーの運転手さんの業務には関係ないですけれど、どちらの病院に行くかということなんかを聞かせていただいておりますので、その辺で利用者さんが適切に使っていただいているものではないかというふうに考えております。
高村 質問
利用者さんを疑うとかいうわけじゃないんですけど、この事業はスタートをしたときから、拡充されてきたという経緯があるということは、需要があるのかなというふうに思っていまして、こういったクーポンがあるということを知らないということが、なるべくないように、そして、目的に沿った形で使われるように、引き続き、周知のほうしていただきたいと思います。