本市では、職員の資格取得支援のために公費で書籍を購入し、職員に貸与しています。
この取り組みは、職員のスキルアップとキャリアアップを目指す上で非常に意義深いものです。
しかし、委員会で露呈したのはこの書籍の管理に問題がありまして、それは貸与した後、返却された書籍の管理が不十分で、現存する書籍の数すら所管の理事者が把握していないという点です。
また、管理が出来ていないので次の貸与を促すこともできていなかったという点です。
それならもともと貸与にする意味があったのか、疑問に感じ、委員会では質疑いたしました。
改善の提案
このような背景がありましたが、職員研修事業における資格取得支援の拡大を図るというものです。
- 事業内容の変更
- 現行制度: 書籍の貸与は上限10,000円/1人
- 拡大後:
- 書籍代の補助を上限10,000円/1人とし、書籍の返却を求めません。
- 受験料等の補助を上限15,000円/1人に設定。
- 対象となる資格の範囲を拡大し、職員採用試験における事務(情報コース)及び(福祉コース)の受験資格要件となる試験や資格を追加します。
- 予算額
- 総額275千円を見込み、以下の内訳となります。
- 書籍提供: 10,000円 × 5人
- 受験料補助: 15,000円 × 15人
- 総額275千円を見込み、以下の内訳となります。
結論
これらの変更は、職員がより効果的に学習し、自らの能力開発を図ることを可能にします。
本市の職員さん一人ひとりの成長が、市全体のサービスの向上につながるでしょう。
管理不十分な状態は、次の貸与者を促すこともなく、単なる資源の無駄遣いでありましたので、委員会中にそれは所管の責任において是正すると明言されたので、今後は同じようなことはないかと思います。
本市のさらなる発展と、その中で働く職員一人ひとりが輝く未来への投資。この案件自体は大事なことだと思います。