令和2年(2020年)5月定例会 個人質問
以下、議会で質問した内容と、答弁いただいた内容を記しております。
学校現場の教育環境と対策について
1.
2月末から約3カ月間休校しておりましたが、この間、授業の再開に向けてどういった議論をして取り組み、現場の教職員は何をされていたのかお教え願います。
ご答弁(教育監)
市小・中学校教職員の勤務については、感染拡大防止の一環として、時差出勤や在宅勤務等を活用しながら、教材の準備や家庭への連絡などの職務に従事しておりました。
また、学びを保障するための検討や校内調整を重ね、学習課題等の配付や、分散登校に取り組んでまいりました。
現在は、通常授業の再開後の感染防止対策を徹底し、第2波を想定した対応の準備を進めているところでございます。
2.
オンライン学習に手を付け始めたのはいつでしょうか?そして実際に学習を始めたのはいつでしょうか?
ご答弁(教育監)
オンライン学習については、まず教育委員会による環境整備として、本年3月10日に、これまで学校でのみ使用可能であった学習支援ソフト、eライブラリアドバンスを各家庭においても使用可能といたしました。
また、5月1日に各校のホームページ上に動画や音声ファイルをアップする機能を付加し、5月7日には、マイクロソフトチームズやユーチューブを活用して、容量の大きな動画等を、安全に発信することを可能といたしました。
これらの環境整備を受け、早い学校では5月11日に動画を掲載し、12日に家庭に周知しております。
3.
今後の学校行事(修学旅行や運動会等)について計画はおありでしょうか?保護者や子供たちの意向を確認するため、アンケート実施などされてはいかがでしょうか?
ご答弁(教育監)
今後の学校行事について、今年度の1学期は実施せず、2学期以降については可否を含め各校にて検討しております。
特に修学旅行や運動会等は、教育的意義や児童、生徒の心情等にも配慮しつつ、慎重な判断が必要なことから、学校と連携を図り進めてまいります。
なお、アンケートは予定しておりませんが、実施、中止に関わらず、児童、生徒や保護者に対して丁寧な説明に努めるよう指導してまいります。
4.
登下校を含めた学校生活において、特別教室の使用・体育の授業や部活動のマスク着用等、熱中症の対策についてお示し願います。
ご答弁(教育監)
熱中症対策については、学校における新しい生活様式の定着とともに、大きな課題であると認識しております。
熱中症などの健康被害が発生する可能性がある場合、換気や児童、生徒間に十分な距離を保つ等の配慮を行った上で、マスクを外す等の対応をすることとしております。
また、部活動や体育の授業は、児童、生徒の間隔を十分に確保する、不必要な会話や発声を行わないなどの対策を講じた上でマスクを外して活動することとしております。
なお、本年度より、熱中症の指針を示すWBGT計測器を各校に設置し、体育の授業や部活動の安全実施に活用する予定でございます。
5.
特別教室のエアコン未設置の学校もりますが、密にならない工夫など考えておられましたら、具体的にお教え願います。
ご答弁(教育監)
エアコン未設置の特別教室における授業については、学習順序の入替えやICT機器の活用等により、実施時期や形態を変更するなど、児童、生徒の安全を確保するための工夫改善に努めてまいります。
オンライン学習に関しましては、不慣れな先生方がセミナーや勉強などされて、せっかくインプットしてきたものがあると思いますので、それらを活かせるように、コンテンツに磨きをかける意味でも、平時よりアウトプットする機会を設け、長期休校を余儀なくされた場合の対策として、また不登校の子供に資する形となるように、オンライン学習の継続化を望みます。
日に日に暑さが増してきます。
児童・生徒はもちろん、園や学校の現場の先生たちの熱中症の対策にも配慮いただきます様よろしくお願いいたします。