1.自治体DXと教育現場のDXについて / 2.熱中症対策について
以下、議会で質問した内容と、答弁いただいた内容を記しております。
2.熱中症対策について

灼熱の猛暑が続く大阪の夏、焼けつくような暑さの中、多くの市民が厳しい毎日を過ごしております。
年々顕著となる気候の変動に対し、我々は市民の安全と健康を第一に考え、適切な対策と情報提供を継続していかなくてはなりません。



熱中症警戒アラートが発表された際の、吹田市の対応状況について、詳しくお教え願います。



環境部長
熱中症警戒アラートが発出された際には、事務なび掲示板にて関係部局に通知をし、各所管において適切な予防対策がなされるよう促しているところでございます。
例年、熱中症の危険が高まる7月上旬から、市のLINEや、すいたんフェイスブックなどのSNS、市報やホームページを利用して、市民の方々には、外出を控えることやエアコンの適切な利用などの注意喚起を行うとともに、熱中症警戒アラートの理解が進むよう周知を図っているところでございます。



スマホを持たない高齢者や子どもを対象とした予防策や、市民への情報提供の方法など、危険な状況時の安全確保に資する本市の取り組み内容について、お教え願います。



福祉部長
高齢者を対象とした熱中症予防策につきましては、高齢者が参加している介護予防教室等において、テレビやラジオ等で発表される熱中症警戒アラートに留意することや予防行動についての説明、チラシの配布を行っております。
また、熱中症を引き起こす要因等や日頃の対処方法についても啓発を行っているところです。
さらに、地域包括支援センター職員が、熱中症対策アンバサダーとなり、7月から9月の出前講座で啓発に努めたり、大阪府が実施している大阪クールオアシスプロジェクト協力施設について、地域包括支援センターを通して周知し、猛暑の際における外出先の一時避難場所の情報を提供しております。



教育監
学校管理下において、熱中症警戒アラートが発表される危険な状況時の安全確保につきましては、熱中症予防のための運動指針に基づき、WBGT値が31℃を超えた場合には、一旦運動を中止し、健康観察を行う、安全を最優先に対応をしております。
熱中症予防に関して児童・生徒が理解できるよう、保健だよりに掲載するなど、引き続き周知に努めてまいります。



児童部長
児童部からも御答弁させていただきます。
児童館においては、全館に置いて静養室を設置するとともに、熱中症対応用のスポーツドリンクや氷などを常時配備し、政府から示される熱中症対策情報に従って対応しております。
保護者への連絡を要するときは、施設利用申込み時に把握している連絡先へ緊急連絡を入れるなどして、子供の安全確保に努めているところでございます。



熱中症警戒アラートが発表された際の、学校における水泳授業の中止の判断などは適切に行われていたのでしょうか?判断基準をお示しください。
また、現在で水泳授業の日数が足りない見込みの学級はありますでしょうか?
足りない見込みの学級の措置については、どのように検討なされているのでしょうか?



教育監
水泳授業につきましては、熱中症予防のための運動指針に基づき、WBGTの数値や水温、気温、気候などを総合的に鑑みて、実施・中止の判断をしております。
また、児童生徒一人一人の体調管理や水分補給を適宜行うとともに、気温上昇時には、プールサイドに常時水をまくなどの対応を図った上で実施をしております。
水泳の授業は、授業時数だけでなく、学年ごとに達成目標と指導計画を設定した上で実施しております。
なお、水泳授業を中止した際には、保健の授業を行ったり、別の日に振り替えたりするなどの対応を図っております。



熱中症は現代の夏季において、市民の健康を脅かす大きなリスクとなっております。
特に、学校や幼稚園、市内の施設や行事・イベントでの発生時に迅速な対応が求められます。
そういった中で話題にあげられるアイスバスと称される、全身が浸かる大きさのビニールプール等に水や氷を入れ、熱中症患者の体温を素早く下げる手法として、有効性が注目されております。



消防長
熱中症患者へのアイスバス使用につきましては、救急車が到着するまでの応急処置として、冷却手段の一つの方法と考えられますが、エビデンス等の知見が少ないため、設置する場合には、専門の知識を有した者を配置する必要があると思われます。
導入するにはまだ情報が足りないという感じでしょうか…。



エビデンスが取れていないという事でしたが、生死を左右する局面において応急措置として有効であるのは明らかであるとの考えから、教育委員会所管の学校施設や地域教育に係る施設、児童部所管の施設に常備する事を求めますが、いかがお考えでしょうか?



教育監
小・中学校において、熱中症が疑われる場合は、クーラーが効いた保健室などに児童生徒を収容し、アイスパックなどを頸部や脇の下、足の付け根などに当てて、冷やしながら救急要請を行うなど、安全を最優先に対応することとしております。
アイスバスの設置につきましては、専門スタッフの対応も必要となるなど、課題があると認識しておりますが、他市の動向も注視してまいります。



地域教育部長
熱中症の症状が見受けられる場合につきましては、首や脇の下を冷やすなど、体温を下げる応急措置を行い、救急要請を行うこととしております。
アイスバスは、体温を下げる手法の一つと考えますが、現時点では知見が少なく、設置するためには課題があると認識しております。
今後、関係部局とも情報共有を図るとともに、他市等の状況も注視し、研究してまいります。



児童部長
アイスバスにつきましては、環境省が示すマニュアルにおいて、スポーツや労働の場での熱中症対策として示されていることのほか、実施に当たっても、必ず医療有資格者を配置する直腸温を継続的にモニターできるといった人的・物的環境下で行うこととされておりますことから、保育所や幼稚園等で今すぐ使用していくことは困難と考えております。
今後におきましては、アイスバスの代替策として示されている水道水をホースで全身にかけ続ける方法の実施や、そもそも熱中症に至らないよう環境の整備に努めてまいりたいと考えております。



横浜市の教育委員会の熱中症対策ガイドラインに、アイスバスの表記があり「ブルーシート上に寝かせ、四角を持ち上げて体を氷水に漬ける」と明記されております。
簡易的なものですが、有効であるという位置づけと理解しますので、来シーズンまでに他市の状況や情報収集に努めて頂きたくお願いしておきます。
今回の質問における2番の熱中症対策については、ChatGPT4をはじめ複数の生成AIを試用して原稿を完成させました。
こういった生成AIはとにかくプロンプトが肝要で、せっかくの素晴らしいツールがあったとしても、頭の中が整理できていなければ、良質な回答が得られません。
今回は質問原稿の作成にふさわしい文章になるのか検証するために、プロンプトを書くためのプロンプトをAIをつかって出力し、そのフィードバックを繰り返し活用し、最後にAIが出したプロンプトをもってAIが原稿の素案を作成しました。
何度も改善と調整を重ねようやく有効な結果を得られましたが、結局、自分の気持ちをストレートに原稿を書いた方が早かったと思うところでありまして、生成AIに対する自身のプロンプト作成のスキル不足を痛感致しました。
明確性・簡潔性・情報提供や事例・バイアスの回避や前提知識など、対人コミュニケーションでも大切なことですので、是非とも皆さんもチャレンジしてみてください。
以下、議会で質問した内容と、答弁いただいた内容を記しております。