[予算委員会 財政総務分科会]有料版対話型生成AI の導入について

予算常任委員会・財政総務分科会にて吹田市で生成AIの導入に対する予算審議されました。
公費の無駄とならないように、期待できる効果を見込めるかどうか、導入する前の助走をデジタル政策室がしっかりやらないといけません。

議案第29号

情報システム運用事業における有料版対話型生成AI の導入について

1 事業の内容
(1)概要
対話型生成AI とは、人間と自然な会話を実現できるコンピューターテクノロジーを
用いて、文章の作成や要約、知見やアイデアなどの応答等を行う人工知能を指し、業
務の省力化や効率化、発想の拡大に資するものとして近年急速に注目されているもの
です。本取組は、有料版対話型生成AI を試験的に導入し、その活用を通じて業務プロ
セスの改善を図るものです。
(2)経緯
本市においては、本年度に生成AI の利活用ガイドライン及び生成AI 活用の手引き
を策定し、インターネット上で提供されている汎用の対話型生成AI の業務利用を開始
しているところですが、情報漏洩のリスクがあることから、機密情報等の取扱いを制
限しています。
革新的な技術であることから、本年度は予算を伴わない範囲で迅速に導入しました
が、機密情報等の取扱いを制限している現状では、その有用性を十分に発揮できてい
ません。令和6年度(2024 年度)から2年間、機密情報の取扱い可能な有料版を試験
的に導入することで、幅広い業務に活用し、その効果を検証します。

2 予算額
⑴ 歳出予算 2,640 千円

3 経過及び今後の予定
令和6 年(2024 年)5 月にシステム調達予定
同年10月に利用開始予定

予算審議された有料版対話型生成AIの導入案は、その可能性とともに、潜在的な落とし穴に関しては議場の個人質問の場でも発言してきました。
職員さんがストレスなく使えて、効率良く効果を生み出すことが、必須です。

ちなみに「有料版対話型生成AI」というのは多分ChatGPTになると思います。
他の同類の生成AIもありますが、事業者が圧倒的に多いのがChatGPTですので、他の選択肢はあまりなさそうです。

対話型生成AIの導入に対する期待

対話型生成AIは、業務の省力化や効率化、さらには発想の拡大に資するとされており、その導入は多くの自治体や企業にとって魅力的な選択肢となっています。吹田市がこの革新的な技術に目を向け、スピード感はさて置き、取り組みを開始することは賢明な判断と言えるでしょう。
特に、機密情報の取り扱いを可能とするセキュリティのかかった有料版の導入は、より高度な利用シナリオを実現しますので、行く行くは市民サービスの質の向上に資するものへと進めて頂きたいと思います。

前進に対する慎重な評価

しかしながら、本市がこの道を進むにあたり、264万円という予算の使途に対して、慎重な評価が求められます。
公費を用いる場合、その投資の効果を正確に見極めることが不可欠です。
デジタル政策室による事前の準備作業は、単なる形式的なものであってはならず、導入に向けた具体的な計画、期待される成果、そしてリスクの評価を含むべきです。

公費の効果的な使用とは

対話型生成AIの導入は、ただ単に最新技術を追うことではなく、最終的には市民の生活の質の向上、効率的な行政サービスの提供、そして長期的な視点に立った持続可能な財政運営への貢献を目指すものでなければなりません。本事業における予算の使途は、これらの目標に対してどのように貢献するのか、その明確なビジョンが求められます。

まとめ

吹田市が対話型生成AIの導入を進めるにあたっては、前進と革新への意欲を持ちつつも、公費の使途に対する厳しい目を忘れてはなりません。
デジタル政策室は、導入前の十分な準備と効果的な計画立案によって、この技術が吹田市にとって真の価値をもたらすものであることを証明する責任がありますので、まだまだ注意して行方を追いかけたいと思います。

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