令和3年(2021年)9月定例会 代表質問
[新型コロナのワクチン接種状況等について / 新型コロナウイルス感染状況の情報の取り扱いについて / コロナ禍における小中学校の対応について / GIGAスクール構想について / ギフテッド教育について / 入湯税について / JR吹田駅周辺について]
以下、議会で質問した内容と、答弁いただいた内容を記しております。
GIGAスクール構想について
全校の全児童・生徒に端末は行き届いているのでしょうか。不登校となっている子にも完全に行き届いているのでしょうか。
ご答弁(教育監)
現時点で、小・中学校ともに、全児童・生徒への端末の配備を一旦完了しております。
併せて、不登校の児童・生徒本人や保護者が希望する場合は、すぐに手渡すことができる体制を取っております。
渡す準備はできているけど完全に行き渡っていないということで分かりました。
心の不調で不登校やドロップアウトの傾向にいち早く気づける仕組みはあるのでしょうか。そういった傾向のデータを教材提供の業者から情報提供があったりするのでしょうか。
ご答弁(教育監)
本市が現在採用しているソフトウエアには、蓄積されたデータから心の不調等を察知する機能はなく、業者からの情報収集に努めているところでございます。
分かりました。
不登校の子供が画面を通せば授業に参加できる子も中にはいるでしょう。そのような子供のカバーは現在できているのでしょうか。
ご答弁(教育監)
登校できない児童、生徒に対しては、本人や保護者の意向を確認した上で、最善の方法であると学校が判断した場合は、オンラインを活用した学習に取り組んでおります。
分かりました。
個別最適化学習でデータの蓄積が多様で膨大な量となり、データ解析が複雑となりますが、現在導入されているミライシードのドリルパークではどこまで解析がとれるのでしょうか。アナリストの配置やアナリティクスの必要性は吹田市としてどの程度考えておられるのかお示しを願います。
ご答弁(教育監)
ミライシードのドリルパークは、教師が児童、生徒一人一人の学習進度やつまずきを確認し、指導に生かすことができる機能を有しており、算数、数学においては、児童、生徒一人一人のつまずきに応じた問題が自動出題される機能もございます。
現在、蓄積された情報の分析は、担任等が行い、指導に生かすことを想定しており、外部機関等に分析を依頼することは検討しておりません。
現段階ではそんなに複雑にならないということでしょうか。この件についてはもう少し様子を見てからまたお伺いするようにいたします。
一人1台端末について現在どの程度活用されているのか見えてきません。
ライブ配信や双方向もまだできてない。
そういった進まない理由はどこに課題があるとお考えでしょうか。
ご答弁(教育監)
学習用端末の利活用は、昨年度3学期から準備を進めており、今年度の1学期からは、授業支援ソフトを活用した教師と児童、生徒との課題のやり取り、児童・生徒同士の考えの共有、プレゼンテーションなど、各校において本格的に活用が進められています。
また、オンラインによる双方向通信は、2学期当初の分散登校において実施しており、ライブ配信も、様々な理由から登校できない児童、生徒に対して、最善の方法であると判断した場合は実施している学校もあります。
現状の課題は、安定したネットワークやソフトウエアの稼働、児童、生徒の自宅におけるインターネット環境の整備促進などであり、課題解消に向けた対応を続けてまいります。
最後のおっしゃった課題解消に向けた対応を具体的にお教え願います。
ご答弁(教育監)
児童、生徒の自宅におけるインターネット環境の整備促進は、学習用端末を持ち帰って学習することの有効性、必要性を保護者の方々に御理解いただくことが前提になると考えております。
その上で、インターネット環境のない生活保護・就学援助等世帯には、学校と連携を図り、モバイルルーターの貸与に係る申請事務を促します。
また、自宅にインターネット環境がなく、モバイルルーター貸与の対象でもない世帯には、必要に応じてインターネットの加入手続を御案内するなど、自宅におけるインターネット環境の整備を促してまいります。
分かりました。これでは100%の環境整備には遠い道のりで、そうこうしている間に、年度をまたげば家庭環境の把握はまたリセットされます。これを言い逃れとしてオンライン双方向授業が進まないということにならないように、尽くせる手は尽くしていただきますよう、よろしくお願いいたします。