令和3年5月定例会 代表質問 [ヤングケアラーについて]

令和3年(2021年)5月定例会 代表質問

以下、議会で質問した内容と、答弁いただいた内容を記しております。

ヤングケアラーについて

ヤングケアラーは年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担があることで本人の育ちや教育に影響があるといった課題があります。
しかし、家庭内のデリケートな問題であること、さらには本人や家族に自覚がないなどといった理由から、相談するといった選択には至らず、支援が必要であったとしても表面化しにくい構造となっております。
本年2月議会でも他の会派の議員からも質問ございましたが、現在の状況を確認いたします。
市としてヤングケアラーの子供の数や実態の把握はされているのでしょうか。

ご答弁(家庭児童相談担当 理事)
児童部では、子育て家庭全体としての実態把握はできておりませんが、日々の相談対応の中で、子供が家族の世話や家事を行っている家庭を発見した場合は、福祉サービス等の必要な支援につないでおります。

ご答弁(教育監)
ヤングケアラーの可能性がある児童・生徒に対しては、スクールソーシャルワーカーが家庭生活における実態や背景を把握し、必要な支援につなげることにより、子供自身の権利を守れるよう関わっております。

ヤングケアラーを早期に発見して適切な支援につなげるため、まずは実態調査など現状の把握を早急に求めます。
調査に関しては一人1台の端末を活用することも可能であると考えます。
御所見をお聞かせ願います。

ご答弁(教育監)
現在小・中学校においては、健康観察や生活アンケート、面談等を通じて、家庭生活を含めた児童・生徒の悩みについて実態把握に努めているところでございます。今後、児童・生徒のこうした悩みや声を聞くためのツールとして、GIGAスクール構想に基づく学習用端末の活用を検討する必要があると認識をしております。

相談の受皿としてマモレポを使うことも検討いただきたく思います。
相談できるところが身近にあれば、救われる子もいるかもしれません。
ぜひとも相談できるツールと、支援していく仕組みの構築について全庁一体での取組を求めます。
本来大人が担うような家族の介護や世話をしている子供が友達と遊べなかったり、また、学校を休みがちになってしまったり、自らの育ちや教育に影響を受けている場合があり、本市といたしましても、家庭教育に左右されずに全ての子供たちに、児童・生徒が豊かな学校生活を送り、さらに安心して教育を受けられるような施策を検討し、アウトリーチ型で支援を行う必要があります。
そのためには、まず、気軽に相談できる窓口の設置が必要であり、またその周知を図る必要があるとも考えます。
そして、こういった実態について、社会全体の認知度を高めていく啓発活動も必要であります。
これらを踏まえて、市としてこれからの取組の姿勢など、御所見をお聞かせ願います。

ご答弁(家庭児童相談担当 理事)
現在ヤングケアラーに特化した窓口はございませんが、子供に関わる機関が子供の気持ちに丁寧に寄り添い、連携しながら対応しているところでございます。
ヤングケアラーの把握や支援の推進につきましては、今後も福祉、教育、児童など分野横断的に取り組む必要があると認識しております。
まずは、子供が置かれている状況に周囲の大人が気づくため、この問題の社会的認知度を高めていくとともに、子供に身近な関係機関がどのように見守り、必要な支援につなげていくのか、実践を積み重ねて共有していくことが重要と考えております。

ご答弁(教育監)
各小・中学校における相談窓口としては、学級担任を初めとする教員が担うと想定しており、さらに教員のアセスメント力を高めていく必要があると認識をしております。
併せてスクールカウンセラーや教育相談員、スクールソーシャルワーカー等の専門家を含めた組織対応の強化を図り、個々の背景に応じた適切な支援につなげてまいります。

社会的な認知度を高めていくこと、そして、何より、当事者である子供に、自分を犠牲にしてまで長時間介護しなくてもいいんだよといった声がけのできる体制をぜひとも整えていただきたく思います。

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