まずは記事をわかりやすく説明
本記事では、日本全国で共通の課題となっている地域消防団の団員減少問題に焦点を当てています。
特に、人口減少、高齢化、そしてライフスタイルの変化が、この団員減少の主な要因として挙げられています。
山梨県笛吹市消防団御坂分団を事例に取り上げ、団員の構成や活動内容、地域における役割などが具体的に紹介されています。
記事では、御坂分団が20代から40代までの約25人で構成され、火災の初期消火、災害時の避難誘導、火災防止の呼びかけといった多岐にわたる活動を行っている様子が描かれています。
また、団員の声として、地元で育ったという縁から消防団に入団し、地域に貢献したいという動機が紹介されています。
団員数の減少は、山梨県内に限らず全国的な問題として扱われ、ピーク時から比べると約3割の減少が見られるというデータも提供されています。
この問題に対処するため、隣接地区の部との合併により団員数の若返りが図られた結果、団員間での新しいダイナミクスが生まれ、活動範囲が広がった効果も報告されています。
一方で、中央市のような自治体では、任期の節目で多くの団員が退団し、新たに入団するメンバーが非常に少ないという深刻な事態が発生しており、特に人口の多いエリアでの団員不足が顕著です。
退団した元団員からは、訓練の負担が大きかったり、新しい団員の不足が続いている点が退団理由として挙げられています。
地域を熟知する消防団員の不在が災害時の対応遅延を招くリスクについて専門家は警鐘を鳴らし、団員確保には伝統にとらわれず、多様な人材を取り込む必要があると指摘しています。
具体的には、女性や学生の参加を促進し、組織文化を時代に合ったものへと進化させることが求められています。
これにより、消防団が直面している岐路における変革の必要性が浮き彫りにされています。
高村の考え
山梨県の消防団の現状は、吹田市にとっても参考になる記事ですね。
吹田市でも2月議会で消防団員の休団制度を新設する条例が議決されたばかりですが、他市の事例には常にアンテナを張っておくべきですね。
消防団員の減少は全国的な問題であり、地方自治体としては、様々な成功事例や試みを参照しつつ、地域に根差した対策を考える必要があります。
笛吹市のような合併による若返りや、負担軽減のための制度改革は、他の自治体にとっても考えていくべきことです。
また、防災の要としての消防団の重要性を再認識し、更なる支援策を模索することが求められています。今私たちには完璧な解答はありませんが、継続的な改善と革新を重ねることが必要です。
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