これには一言だけ物申したい。
まずは記事を要約
全国の小学生から高校生を対象にした「青少年読書感想文全国コンクール」において、今年度、AIが生成した文章を使用した応募作品が少なくとも10件以上見つかり、応募要項違反により審査対象外となったことが判明しました。
全国学校図書館協議会が主催するこのコンクールは、半世紀以上の歴史を持ち、今年度は約260万件の応募がありました。
しかし、一部の作品で生成AIを使ったことが本人によって認められたため、これらの作品は審査から除外されました。協議会は、AIの不適切な使用に懸念を示しつつも、AIを使った文章の校正やアイデアを深めるなどの教育的な効果を認めており、今後、読書感想文の本質を損なわずにどのようにAIを活用できるか検討する方針です。
高村は思う
読書感想文コンクールにおけるAI生成文章の使用について、全てが否定されるべきではないというのが私の見解です。
文章作成とは、往々にして既存の言葉やアイデアの再構成であり、AIが生成した文章を参照すること自体を一概に否定するべきではありません。
ただし、AIによって生成された文章そのままを自分のものとして提示するのは、不適切なのでしょう。
それでは、どうすればいいのか。
「生成AI部門」という新たなカテゴリーの設立は面白いのではないかと思います。
これは、AIを活用した文章作成の可能性を探るとともに、読書感想文という伝統的な形式に新しい風を吹き込む試みとなり得ます。
AIを用いて自分の感想を表現するためのプロンプトを考え出す能力自体、高い創造性と理解力を要求されます。
このように、AIの適切な活用を推進し、その教育的な価値を高めることが、これからの社会における教育のあり方として望ましい方向性だと考えます。
※当記事のアイキャッチ画像はNHKニュースより引用