兵庫県が行ったテレワークの拡大に関する実証実験の結果が発表されました。
この実験は、将来的に庁舎の出勤率を40%に下げて、県庁舎を縮小するという野心的な目標を掲げて行われました。しかし、実験を通して業務効率の低下やコミュニケーションの難しさという問題が明らかになりました。
実験は昨年6月から今年の2月まで実施され、その間、各部局は平均で約45%の出勤率を記録しました。また、職員によるアンケートでは約70%がテレワークによって業務効率が低下したと回答。
その理由として、必要な情報が紙の書類に依存しているため電子データだけでは不足してしまうこと、オンラインでのコミュニケーションによる正確な意図の伝達や気軽な相談の困難さが挙げられました。
高村は思った
テレワークが効率的に機能しない背景には、実はテレワークそのものに問題があるわけではなく、根本的な原因は職場環境にあるということが兵庫県の実証実験から浮かび上がってますね。
「(業務に必要な紙書類が多く)既存の電子データだけでは必要な情報が不足」と、あるように、多くの紙書類に依存している現状は、職場のデジタイゼーション(デジタル化)が十分に進んでいないことを示しています。
つまり、テレワークをより効果的にするためには、まずはデジタイゼーション(デジタル化)を進める必要があります。
どの自治体にも言えますが、このようなデジタイゼーション(デジタル化)の遅れは大きな問題であると強く感じています。
現代の技術を活用して、紙書類を減らし、情報を電子化することは、働き方をより柔軟にし、効率を大幅に改善できる可能性を秘めています。
あとは、オンラインでのコミュニケーションスキルを高めるための研修やツールの導入も進めなくちゃいけません。
このような取り組みを通じて、職場のデジタル化を進めることで、テレワークの潜在能力を最大限に引き出し、より生産的で働きやすい環境を実現できると確信しています。
テレワークをはじめとする新しい働き方の可能性を信じ、それを実現するためには、まずは職場環境を整えることが第一歩であると認識しなくてはいけません。まぁこれは基本的なことですね。