記事の内容は、千葉県内の自治体では、公務員の名札の表記をフルネームから名字のみに変更する動きがあります。
この変更の主な理由は、フルネームの表記によって職員の個人情報が特定され、SNS上での無断書き込みなどによるプライバシー侵害の懸念があるからです。
船橋市では、この問題に対応するため、4月から全職員の名札を漢字のフルネームから名字のみに変更し、ふりがなやローマ字表記を加え、文字サイズを大きくすることを決定しました。この決定に先立ち、市は約6,500人の職員を対象に名札に関するアンケートを実施し、回答者の73%が名字のみの表記を支持しました。
一方で、フルネームの維持を望む声や、名札を廃止するべきだという意見もありました。
この変更は、職員が窓口での対応時に不安を感じることがあるという背景があります。
職員は、「名前を覚えられた」と言われたり、SNS上での露出を恐れたりするなど、名札が原因で不合理なクレームやカスタマーハラスメントを受けることがありました。
このような状況を踏まえ、名札の表記を変更することで、職員がより安心して働ける環境を整備しようという考えです。
千葉県内の他の自治体でも、名札の表記を名字のみにする動きがあります。例えば、いすみ市や佐倉市ではすでに名字のみの表記に変更しており、これには住民対応時に名字だけを名乗ることが多いという実務上の理由もあります。鎌ケ谷市や木更津市のように、以前から名字だけの表記を採用している自治体もあります。
県職員に関しては、名札に所属名、氏名、顔写真を掲載していますが、今後は職員が安心して働ける環境整備の一環として、名札の記載内容の見直しが検討されています。
高村の考えは…
このような取り組み・動きは、デジタル化が進む現代社会において、そうなっていく事が自然ではないかと思います。その理由についてはこんな感じですかね?↓
- プライバシー保護の重視: 現代社会では、個人情報の保護が大きな課題となっています。フルネームの公開は、特にSNSを介して、ハラスメントやプライバシーの侵害につながるリスクを高める可能性があります。名字のみの表記に変更することで、職員の個人情報が不必要に外部に漏れることを防ぎ、プライバシー保護を強化することができます。
- ハラスメント対策の強化: SNSの普及により、個人が特定されやすい環境にあります。職員がフルネームで名札を付けることで、悪意のある第三者による名指しでの非難やハラスメントのリスクが高まります。名字のみの表記は、このような不適切な行為に対する一定の抑止力となります。
- 公務の透明性とプライバシーのバランス: 公務員は公共のサービスを提供する立場にあり、職務の透明性を確保する必要があります。しかし、それが職員の個人的な安全やプライバシーを脅かすことは望ましくありません。名字のみの表記は、職員が誰であるかを一定程度識別可能にしつつ、過度な個人情報の公開を避けることで、この二つの要求のバランスを取ることができます。
- ワークプレースでの安全の確保: 職場内での安心感は、職員の満足度や生産性に直結します。名札を介した不当な扱いやプライバシーの侵害が減少することで、より安全でポジティブな職場環境が促進されます。
以上の点から、この流れはデジタル化が進む現代社会において、個人情報の保護、職場の安全性向上、公務の透明性とプライバシー保護の適切なバランスを図る上で、非常に合理的かつ必要なステップであると言えるでしょう。
ただし、この変更が実際に職員や市民にとって最適な形であるかどうかは、実施後の評価とフィードバックを通じて検証する必要があるのかもしれません。
そもそも吹田市はどうなってたっけかな?笑
次、登庁した時に確認しておきます(^^)
—– 令和6年3月28日追記 —–
吹田市の職員さんは、所属部署と苗字のみ(ふりがなあり)でした。