
記事について
共同通信社によると、2025年度(25年4月~26年3月)の新卒採用計画について主要118社を対象にアンケートが行われました。その結果、新卒採用を「増やす」と回答した企業は37%(44社)で、前年比7ポイントの下落を見せましたが、依然として高水準を維持しています。採用を増やす理由としては「自社の事業拡大」が68%と最も多く、次いで「自社の業績向上」が27%でした。これは新型コロナウイルスの影響からの回復が一定程度定着していることを示唆しています。
また、人材確保のための競争はさらに激化しており、前年度に比べ初任給を上げる企業が81%に上り、その傾向は今後も続くとされています。さらに、元社員の再雇用や出産・育児支援などをアピールする企業も増えていることが伺えます。一方で、「減らす」理由として「デジタル対応を通じた省人化」を挙げる企業も見られ、技術進化が労働市場に与える影響がうかがえます。

項目 | 詳細 |
---|---|
調査対象 | 主要企業118社 |
調査結果 | 新卒採用を「増やす」企業:37%(44社) |
新卒採用を「減らす」企業:10%(12社) | |
新卒採用を「前年度並み」にする企業:40%(47社) | |
初任給を上げる企業:81% | |
採用増加の理由 | 自社の事業拡大:68%、自社の業績向上:27% |
採用減少の理由 | デジタル対応による省人化:5社 |
その他の取り組み | 元社員の再雇用、出産・育児支援など |
今の就活は実はチャンス?
共同通信社のアンケートからは、日本の主要企業における新卒採用の動向があらわされており、新型コロナウイルスの影響からの回復を感じさせる一方で、デジタル技術を活用した省人化の進展が目立っています。
これには多くの要因が考えられますが、最も大きな要因は、進行する人手不足だと思います。
労働力が足りない中で、企業はどうにかして生産性を維持しようとしています。デジタル技術の導入は、この問題に対する一つの解決策として現れていますね。
多分中小企業はデジタル化についてもっと顕著に出る気がします。
私たちが見逃してはならないのは、こうした技術革新が労働市場に「どのような影響」を及ぼしているかという点です。例えば、デジタル対応により業務が自動化され、一部の職種が必要なくなる可能性があります。しかし、同時に新たな職種が生まれ、それに伴う新しいスキルが求められるようになるでしょう。
これからの時代、企業と労働者の双方が柔軟に対応することが求められます。
それにしても、今の就活はチャンスとも言えますね。
少子化の中で、大企業が積極的に採用を増やすという事は、氷河期の就活とは大きな違いがあるでしょう。
※当記事のアイキャッチ画像は山陽新聞公式WEBサイトより引用