吹田市の中学校給食の試食

吹田市の某中学校にお邪魔をしまして、学校給食の試食を致しました。

配膳室は小さい教室1室分くらいでしょうか、保冷庫と温蔵庫があり喫食率50パーセントくらいを目安とした収納になっているとの事。
ここに業者様の配膳員が1名おられました。

この日の献立は、白身魚のクリームソースとなっており、マカロニのペペロンチーノとカレー肉じゃがとほうれん草のお浸しとあまからごぼうが添えられておりました。

配膳室に取りに来た生徒たちからも「おいしい」という声があったり、量についても「丁度いい」という声も聞けました。

試食した率直な感想は「なかなか美味しいやん」と言う感じでした。
よくあるのが、何食べても同じような味という給食が多い中で、それぞれがきちんと味を楽しめる内容になっておりました。

200mlの牛乳(紙パック)がセットとなっており、ごはんと牛乳はほぼデフォルト状態で副食が日替わりとなっていると説明を受けました。

僕が1点疑問に思う事が、家庭の食卓でご飯と一緒に牛乳を飲むというのが僕の経験上ほとんどなく、すごく違和感がありました。
試食しているときも違和感ありながらも、なんとなく給食と言えば牛乳というイメージがあったため、スルーしてしまいましたが、少し違う気がしてなりません。
パンだったら牛乳を飲むのは普通であるとは思います。
もちろん、栄養のバランスを考えてのことだとは思うのですが、それならば飲み物はお茶にしておかずの方で調整していただきたいなと思います。(あくまで個人的な感想です。)

給食費は、利用者負担が340円で、現在吹田市の負担額が273円で、合計613円となっております。

この利用者負担の340円は食材費のみで、その中でも牛乳代が約60円となっており、お弁当は安くて満足のいくものでしたが、牛乳の必要性を感じないだけになんとなく割高感があるなぁと思いました。

吹田市の給食は選択制となっており、喫食率は同校で約13パーセントほどらしく、市の目標50パーセントとは乖離した現状だそうです。

この喫食率は学校により異なり、多い学校(古江台中学校だったかな?)で30パーセント超えるくらいで、少ない学校だと5パーセントほどとの事。

利用はちょうど今ぐらいから秋くらいまで多くなるらしく、持参弁当の保管環境を懸念されての事ではないかとの事。
あと12月にも利用が多くなるようですが、親も多忙な時期だからかなと予想されます。

給食を利用したいと思っている親は約7割ほど居る一方で、親の作るお弁当がいいと思っている子供も7割ほど居るというのが現実だそうです。
給食の喫食率が低い要因の一つに、親が作ったお弁当は味や量が自分好みのものであるというのも考えられます。

また、くどいようですが、牛乳代の60円というのも、原因の一つとして少なからずあるのでは?とも思います。

吹田市として、この中学校給食をどのように改善をしていくのか、しっかりと調査して取り組んでいかなくては行けないと感じました。

吹田市教育委員会保険給食室が発行する、中学校給食のご利用の手引きにある概要としましては、以下の通りとなっております。

1.目的

成長期にある中学生に、安全で栄養バランスに配慮した食事を提供することにより、健康増進を図るとともに、健全な食習慣を身につけ、自らの健康を管理できるようにする事を目的とします。

2.実施校

平成21年1月から3校で中学校給食を開始し、現在では吹田市内全18校で実施している。

3.給食方式

給食は小学校のように全員が同じ給食を食べるのではなく、給食を希望する日を選んで1か月ごとに申し込む「選択制」ですので、家からお弁当を持ってきたり、購買でパンを買う事もできます。給食費は1食340円です。

4.給食内容

メニューは1種類で、主食(ごはん<標準と大盛りのどちらかを選べます>)、副食(おかず4品~5品)、牛乳がつきます。
民間の給食委託業者が自社の工場で調理し、ランチボックスに詰めて各学校の配膳室に配送します。
配送された給食は、主食は温蔵庫で、副食は保冷庫(10度以下)で、牛乳は牛乳保冷庫で給食時間まで衛生的に保管します。
11時から14時の間は、給食委託業者から派遣された配膳員が給食の仕分け、給食の受け渡し、配膳室の掃除を行います。

5.使用する食材

食材は国内産を主として、製造者・原材料・原産国・添加物・栄養成分・アレルギー物質・遺伝子組み換えなどについて、細部にわたって確認を行います。
また、食材の持つ自然の味を生かすために、可能な限り添加物の少ない食材を使用します。
そのため、市販されている一般的な弁当とは異なり、素材の風味を生かした薄味で、野菜を多く使用しています。

6.給食ができるまで

6-1.献立作成

教育委員会で1か月分の献立の原案を作成します。
栄養価・衛生管理・給食費・生徒の嗜好・食育などの様々な面を考慮して献立を考えます。

6-2.献立の検討

安全な給食を実施するために、調理の方法や作業の手順について、調理委託業者と打ち合わせを行い、献立案を検討します。

6-3.物資の調整

献立案に基づいて安全を考慮しながら使用する食材を決定します。

6-4.献立作成委員会

学校給食会役員、中学校の代表及び調理委託業者などで組織された委員会で、献立を審議し、決定します。

6-5.調理配送

衛生管理に十分配慮し、75℃1分間以上で加熱調理された給食はランチボックスに盛りつけられ、各中学校の配膳室に届けられます。生徒の皆さんが受け取るまでは、温蔵庫・保冷庫できちんと温度管理され、保管されます。

7.食器

ご飯・おかずの容器はポリプロピレン製で、学校給食用に開発された耐久性と衛生面に十分配慮した容器です。
給食用のはしとスプーンは、資源保護の観点から、利用者が各自で用意してもらう事になっています。

8.アレルギー表示について

給食に使用されている食材で、アレルギー表示が義務付けられている特定原材料及び特定原材料に準ずるものについては、インターネットの中学校給食予約システムの献立表示画面及び献立表に記載しています。
市のホームページにも掲載しています。
なお、牛乳アレルギーについては、医師の指示書または診断書の提出等により飲用牛乳を除去します。
その他のアレルギーについては除去食・代替食等の対応は出来ません。

このような形で、教育委員会保険給食室と委託業者とで安全安心だけではなく、生徒の満足に応える給食の提供に取り組んでいるわけです。

補足

中学校給食は「給食登録申請書の提出」をすることで利用することが可能になり、「中学校給食予約システム」に登録されそれぞれにアカウント(IDとパスワード)が振り分けられます。
初回登録時に「インターネット認証情報通知書」と、アナログ予約用に記述式の「マークシート」と、「献立表」と「払込票」が届きます。

インターネット上で給食の予約ができますが、手書きの専用マークシートでも可能。
20日までに翌月の予約を行い、月の後半部分の追加予約も可能となっており、21日~5日の期間で予約を行う事が出来るようになっています。
すなわち、翌月前半の予約を20日までに行い、翌月後半の予約を当月5日までに行えば、半月ずつのスケジュールで予約を入れることが可能というわけであります。

給食費の支払いは先に前払いで20食分の6,800円をコンビニ支払い(+手数料別途122円保護者負担)で済ませるシステムとなっております。

直前での予約が出来ればいいという要望もあるかと思いますが、たとえ加工食品であっても学校給食用のものを用意するため調達も簡単に行えるわけではないとの事。

さいごに

色々と細部まで考えられているとは思うのですが、業者様の企業努力と吹田市と教育委員会の方で今一度調査や見直しを行って頂ければいいなと思います。

この投稿について、「頑張ってるね!」と思っている人が多いみたいですね。参考にします!(^^)
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