高村まさとし3月の予算委員会の総括質疑において、我が会派から「JR吹田駅南側周辺商店街の整備は本市の活性化の鍵であり、将来に影響があるのではないか」という質問に対し、春藤副市長からは、「商店街の皆様に理解してもらうために丁寧に説明する」そしてもう一つ「商店街の活性化にも寄与できるよう取り組む」と力強いご答弁を頂きました。
待機児童の解消という市の最重要課題に向け、これから応募してくださる事業者の方々に対し、敬意を表する所です。
しかし、今回示された「保育所設置事業者募集要項」を拝見し、市が掲げる「商店街の活性化」という重い課題を、現場の事業者や利用者の努力に『丸投げ』しているのではないかという強い懸念を抱きましたので、以下お伺いいたします。
Q4-1 商店街活性化の考え



事業者に期待される連携内容として、「地域イベントへの参加」や「地域食材を使用した給食の提供」などが例示されています。
これらは地域との良好な関係構築には有益ですが、商店街の集客や持続的な経済効果を引き上げる、いわゆる「活性化の起爆剤」になるとは到底思えません。
保育所という拠点を生かして、どうやって商店街に人を呼び込み、経済の好循環を生み出すのか。
市は「商店街の活性化にも寄与できるよう取り組む」と言っておきながら、その一番肝心な戦略が市から示されておりません。
答えを持たず審査するようなことはないと思いますが、すべてを事業者のアイデアに委ねてしまっているように見受けられます。
保育所設置から商店街活性化までの構想、本市の具体的な考えや戦略について、副市長からお聞かせ願います。



児童部長
当該跡地に保育所を設置することにより、子育て世代の流入や保護者・保育事業関係者による近隣店舗での消費活動、地域・商店街との共同イベントの実施を通じて、商店街の活性化が期待できるものと考えております。
また、地域・商店街で働く方々が安心して子育てできる環境を整備することで、間接的かつ長期的な視点から、商店街のみならず地域全体の活性化と経済の好循環につながるものと考えております。
今後、公募により選定した保育事業者や商店街関係者等と連携し、商店街の活性化に資する取組が進むよう、積極的に働きかけてまいります。



副市長
保育所を整備することにより、新たな保護者、子供の人流が生まれることから、多忙な子育て世帯のニーズを的確に把握することが、商店街の活性化につながるものと考えております。
その情報を基に、保育所を拠点とする近隣商店街の新たなビジネスモデルの展開を図ることができるよう、関係部による仕掛けづくりをしてまいりたいと考えております。
Q4-2 商店街活性化の提案を



今回示された「保育所設置事業者募集要項」では、商店街活性化について、市の本気度が伝わらない審査基準です。
百歩譲って、事業者の素晴らしいアイデアに期待するにしても、全120点の審査基準のうち、安全対策や商店街との連携を含む「立地特性」の配点はわずか20点。
保育所設置が商店街活性化に寄与するというのであれば、この配点割合はあまりに低く、事業者の善意に頼り切った制度設計です。
もともと商店街の活性化については、真剣に考えていなかったのではないかと思うほど、整合性が十分に見えてきません。
事業者に対して、厳しいルールや条件で負担をお願いする以上、市としても事業者の企画に甘えるだけでなく、行政として責任を持って「保育所という拠点を、どうやって商店街の持続的な経済効果や、集客などプラスの活性化に結びつけていくのか」という事について、長年商店街を見てきた地域経済振興室と早急に議論し、事業者に具体的な提案を投げてはいかがでしょうか?
もう一度副市長にお伺いいたします。



児童部長
事業者の公募に当たっては、募集要項に商店街等から頂いた主な意見等を掲載しており、応募事業者の提案に反映させることができ、立地の特性を理解し、地域に根差した運営が期待できる事業者について、適切に選定してまいります。
また、選定した保育事業者、商店街及び行政がそれぞれの役割を担い、課題等に応じて関係者間で協議を重ね、地域・商店街の活性化に取り組むことは重要であると考えております。



副市長
担当から御答弁させていただきましたとおり、活性化には適切な事業者を選定する必要があると考えております。
今後におきましては、事業者、商店街、行政、それぞれの機能や強みを生かしながら、保育事業者はもとより、子供・保護者等の自由な発想や子育て世帯のニーズを踏まえ、共に知恵を出しながら、商店街の自立的な活動を支援し、商店街の活性化につながる取組を関係部が連携して進めていくことが肝要であると認識をしております。
意見



何度も言うように、当該地は商店街のど真ん中。
もともと商店街の利便性に寄与する駐車場であったものを転換される場合、現状よりプラス、すなわち今より地域や商店街の活性化につながる施設が望まれるのは当然のことであり、それが保育所設置となると戸惑うのは必然の結果です。
市長・副市長が、商店街のこと、地域のことを真剣に考え、向き合う姿勢が今まさに問われています。
今後、地域や商店街に対して、きめ細やかに、丁寧で真摯な対応を徹底頂きますよう、お願いしておきます。








