「使わない理由」より「どう使うか」を考える段階に来ています。

記事の説明
学校向け生成AIプラットフォームを提供するスタディポケットは、教員による生成AI活用状況について、約180日間・500万件超の利用ログを分析した結果を公表しました。
この調査により、学校現場における生成AI活用が、極めて偏在している実態が明らかになりました。
分析結果によると、
- 上位5%の教員だけで全体の約38%のメッセージを生成
- 上位20%の教員で約73%を占有
- 学校によっては、トップ20%の教員が90%以上を利用しているケースも存在
つまり、学校内では一部の「パワーユーザー」が生成AI活用を強力にけん引し、それ以外の教員にはまだ十分に広がっていない状況です。こうした学校では、教員の異動によってAI活用が一気に失速するリスクも指摘されています。
一方で、生徒にも生成AIを導入している学校では、教員1人あたりの利用回数が約1.6倍に増加し、ヘビーユーザーの割合も高まることが分かりました。「教員だけでなく、生徒と一緒に使う方が定着しやすい」という傾向が裏付けられています。
さらに、管理職が積極的に生成AIを活用している学校では、一般教員の利用率が88.5%に達し、未活用校と比べて16ポイント以上高い結果となりました。トップの姿勢が現場の行動に直結していることがうかがえます。
教科別では、
- 英語が利用量1位(翻訳・英作文・添削・会話生成などAIとの親和性が高い)
- 公民・地理歴史も平均利用回数が高水準
- 一方で数学は利用が最も少なく、ヘビーユーザー率も16.4%と最低水準でした
生成AIの得意分野と教科特性の相性が、利用状況に大きく影響していることが読み取れます。
高村の考え
正直なところ、もっと活用したらいいのにと思います。
今回の調査結果を見ると、生成AIを使っている教員と、ほとんど使っていない教員の差がかなり大きい。
これは能力差というよりも、「触ったかどうか」「最初の一歩を踏み出したかどうか」の違いに近いのではないでしょうか。
生成AIは、授業を置き換えるものではありません。
教材づくり、例文作成、視点の整理、問いのバリエーション出しなど、教員の負担を軽くし、授業の質を高めるための道具になるはずです。
使えば使うほど、「これは便利」「ここは人が考えるべき」と線引きもできてきます。
特に印象的なのは、
- 管理職が使っている学校ほど普及している
- 生徒と一緒に使う学校ほど定着が早い
という点ですね。
これはもう、技術の問題ではなく組織文化の問題だと思います。
「使っていい」「試していい」という空気があるかどうか。
それだけで現場の行動は大きく変わります。
数学で利用が少ないのも、今後の伸びしろだと感じます。
解説文の作成、誤答パターンの整理、段階的ヒントの作成など、使い道はいくらでもあるはずです。
まだ“使い方が共有されていない”だけなのかな。
教育現場は忙しく、慎重にならざるを得ないのも事実です。
ただ、生成AIを避け続けることが、果たして子どもたちのためになるのか。
社会に出ればAIを使うのが当たり前になる時代です。
教員も生徒も、安全な環境で、正しい使い方を学びながら慣れていくことが一番大切だと思います。
だからこそ、私は言いたい。
生成AI、もっとドンドン使いましょう!