本日、私が委員長を務める建設環境常任委員会および予算常任委員会(建設環境分科会)が開催されました。
市民生活に直結する道路や公園の占用料金改定、そして難航する大規模工事の現状について、様々な審議が行われましたので、議案資料や委員会での質疑応答等の要点をまとめました。
(以下、委員長として質問委員や理事者など話を振りながらメモしているので、間違っていたらこっそり教えてほしいです💦)
議案第90号:吹田市道路占用料徴収条例の一部改正
道路の地下や上空に管や看板などを設置する際に徴収する「占用料」の改定です。
1. 改定の背景と「吹田独自」への転換
• これまでの経緯: 令和4年度までは、北摂7市(豊中、茨木、吹田、高槻、箕面、池田、摂津)で協議し、同額の単価を設定していました。
• 独自の判断: 北摂各市で地価の変動状況が異なる中、一律の単価では実情に合わなくなっていました。そこで吹田市は、令和5年の改正から市内独自の土地実勢価格(固定資産税評価額)に基づいた算定方式へ移行しました。
これは北摂7市の中で吹田市が初めてとのことです。
• 今後の運用: 土地評価額は3年ごとに見直されるため、占用料もそれに合わせて定期的に改定していく方針です。
2. 料金改定の詳細
• 算定式: 「道路価格(地価)」×「使用料率(国基準)」×「占用面積」で決まります。
• 今回の変動:
◦ 地価: 令和3年度と比較し、平均地目で約2.50%上昇、商業地目で約1.85%上昇しています。
◦ 料率: 一方で、国の基準(『道路占用料改定のポイント』)による使用料率がわずかに下がったため、結果として占用料単価は項目によって「微増」または「微減」となっています(例:第1種電柱は3,300円→3,200円へ微減)。
• 収入見込み: 令和8年度の予算計上は6億900万円を見込んでおり、改定前の令和4年度実績(3億6,600万円)と比較すると、約2億4,300万円の増収となります。
3. 新設された「自動運転」等の関連項目
• 道路法の改正に伴い、「自動運行補助施設」に関する料金が追加されました。
◦ 地下の磁気誘導線など:1メートルにつき17円~57円。
◦ 地上のセンサー等:1平方メートルにつき1,700円~2,900円。
• 現状: 現時点で市内に設置予定はありませんが、将来的な自動運転型の何か(自動配送ロボット等?)などの普及に備えた規定整備です。
議案第91号:吹田市都市公園条例の一部改正
公園内の占用料(電柱や配管など)も、道路占用料と同様に改定されます。
1. 道路との連動
• 公園占用料は道路占用料に準じて設定されるため、計算根拠や改定理由は議案第90号と同じです。
2. 委員会での重要論点:保育園等の減免
• 高野台の保育園: 公園内にある社会福祉施設(高野台の事例)については、占用料の支払いが減免されています。これは、過去に待機児童対策のアクションプランに基づき、国の国家戦略特区制度を活用して公園内に誘致した経緯があるためです。
• 種別の違い: 公園内の「管理棟」などは占用許可ではなく「設置許可」であり、制度上の扱いが異なります。
NotebookLMによるインフォグラフィックで作成したイラストも添えておきます~👇

議案第115号:指定管理者の指定(吹田市花とみどりの情報センター)
千里ニュータウンプラザにある施設「吹田市花とみどりの情報センター」の運営事業者を決定するものです。
1. 事業者の詳細
• 指定管理者: 株式会社日比谷アメニス(東京都港区)。
• 実績: 平成28年から現在の管理を行っており、兵庫県の甲山森林公園や健都レールサイド公園等ほかにも管理実績もあるようです。
• 契約期間: 令和8年4月1日~令和13年3月31日(5年間)。
• 契約金額: 5年間総額 約1億2,938万円(年間 約2,588万円)。
2. 委員会で指摘された「競争性」の課題
• 1社のみの応募: 公募を行いましたが、現地説明会には2社が参加したものの、最終的な応募は日比谷アメニス1社のみだったとのことでした。
• 議員の指摘: 「1社だけの応募で、競争原理が働いていると言えるのか?」との懸念が出されました。市側は「ポータルサイトでの周知や営業活動は行った」と回答されておりました。
• 選定委員の構成: 選定委員が大学教授や税理士などの専門家のみで、市民代表が含まれていない点について、「市民利用施設の選定として妥当性に欠けるのではないか」との指摘もありました。
3. インフレ対応への懸念
• 提案された管理経費が5年間同額(フラット)である点に対し、人件費高騰への対応が問われました。
市側は「将来的に厳しくなった場合は、インフレスライド条項に準じた対応を検討する可能性がある」との見解を示しました。
議案第100号:公用車の交通事故に係る損害賠償額の決定
1. 事故の詳細
• 発生日時: 令和7年10月9日 午前9時31分頃(強風警報発令中)。
• 場所: 吹田千里郵便局 駐車場。
• 状況: 環境部の職員が軽自動車から降りる際、ドアを開けたところ強風にあおられ、隣に駐車していた普通乗用車に接触しました。
• 過失割合: 吹田市側が100%(全額賠償)。
2. 賠償額の内訳(合計 約81万円)
• 修理代:313,500円
• レンタカー代:500,000円。
• 議論: 修理代よりもレンタカー代が高額である点が確認されましたが、全額保険でカバーされる案件です。
委員会では「大雨特別警報が出るような悪天候時の行動について、指導の徹底」という発言もありました。
議案第118号・120号:事業遅延に伴う予算の繰越・変更
工事や用地買収が難航し、今年度中に予算を使い切れないため、翌年度以降に持ち越す手続きです。
上の川周辺整備事業(繰越)
• 事業内容: 関西大学へのアクセス向上や避難路確保のため、川に蓋をして遊歩道にする(暗渠化)事業です。
• 遅延の理由: 川を暗渠化することで「増水時にあふれないか」などのリスク検証に時間を要しています。
河川管理者(大阪府)との協議で、ボックスカルバート(箱型のトンネル)形状の方向性は確認できたが、詳細設計の発注が遅れている?といったような話がありました。
• 完了予定: 令和12年度(2030年)の事業完了を目指しています。
都市計画道路 千里丘朝日が丘線(債務負担行為変更・繰越)
• 事業内容: 千里丘交差点付近(約185m)の道路拡幅と電線地中化です。
• 深刻な課題(用地取得):
◦ 対象地19件のうち、10件の用地取得が止まっています。
◦ 特に180基ある墓地の移転交渉が難航しているとのこと。墓地管理組合とは協力的な関係ですが、個々の権利者が多数いるため現在のところ合意に至っていません。
• 委員会での答弁:
◦ 市は「令和8年度中に取得し、9年度中に工事を進めたい」としていますが、状況は厳しいという認識です。
◦ 土地収用法の可能性: 交渉がどうしても成立しない場合、最終手段として「土地収用法(強制的な取得)」への移行も検討せざるを得ない旨が示唆されました。行政としては可能な限り避けたい手段ですが、事業の公益性と進捗のバランスに苦慮しているようです。