「みんなでつないだ!大阪・関西万博」は、単なるイベントとしてではなく、経済効果、国際交流、そして未来の都市計画への大きな一歩として、多くの成果を達成しました。
ここでは、万博の運営実績、来場者数、そして今後の大阪・関西圏にもたらされる「レガシー」について、解説いたします。
1. 運営実績と経済波及効果:黒字化達成と地元経済への貢献
万博の運営においては、黒字化が達成されています。
万博運営費の見込み(単位:億円)
• 運営費(見込み):230〜280億円。
• 収入内訳:
◦ 入場券売上:1,169億円(+200億円)。
◦ その他:210億円(+30億円)。
• 支出内訳:
◦ 会場管理や輸送管理:1,110億円(-50億円)。
この運営の黒字化達成により、地元経済の活性化に貢献することが期待されています。さらに、万博によってもたらされる経済波及効果は約2.9兆円と見込まれています。
ただし、会場建設費は当初の1,250億円から2,350億円へと膨らんだという背景があります。
また、国民支持率はわずか25%にとどまり、「一部の企業だけが恩恵を受け、商店街や中小企業は取り残されるのではないか」との声も上がっていた時期もありました。

2. 来場者数と評価:2,900万人突破!
万博は来場者数においても大きな成果を上げました。
• 来場者数は2,900万人を突破しました。
• 特に一般来場者数も2,500万人を超え、運営費黒字化の目安を達成しています。
• 来場者からは7割を超える高評価を得ています。
開場当初は、来場者目標5万人に対し、開場1か月での一般来場者数が260万人にとどまり、「失敗ではないか」との報道もありました。
しかし、その後来場者数は順調に推移し、特に9月には7,470,809人を記録するなど、目標を大きく上回る結果となりました。

3. 過去最多の国際参加と要人の来訪
大阪・関西万博は、国際的な存在感を強く示しました。
• 参加国は158か国、7国際機関にのぼり、これは日本国内で開催された万博史上最多の参加国数です。
• 各国を代表する国王や皇太子、大統領、首相など、世界の要人53名が参加しました。
会場は連日、多彩なイベントで賑わい、熱気に包まれました。各国を代表する要人が大阪に集うナショナルデーは、国際的な交流と友好の象徴となり、万博の存在感を世界に示しました。

4. 未来都市の実現へ:大阪スーパーシティ構想
万博は、未来都市のための第一歩として、大阪スーパーシティ構想の実現を加速させます。
• 大阪府・大阪市は、夢洲コンストラクション(2023年〜)、うめきた2期(2024年〜)、大阪・関西万博(2025年)の3プロジェクトで先行的なサービスや規制改革を提案し、戦略特区に指定されました(令和4年4月指定)。
大阪スーパーシティ構想とは、AIやビッグデータをはじめとした先端技術を活用し、医療・交通・教育・行政など多様な分野で利便性を高めた「未来都市」を先行実現する構想です。
この戦略特区指定により、さらなる規制改革が進められ、空飛ぶクルマ、ドローン配送、未来医療といった先端サービスが大阪府・市内に広がりつつあります。

5. 夢洲(ゆめしま)の未来:国際観光拠点への変貌
万博会場となった夢洲は、「未来社会の実験場」から「世界が集う都市」へと、新たなまちづくりが進んでいます。
• 夢洲には、IR(統合型リゾート)が誕生し、国際観光拠点へと生まれ変わります。
• IRには、国際会議場・展示場、ショッピング、ミュージアム、ホテル、劇場、カジノなどが含まれ、多様な機能を備える予定です。

6. 万博レガシー:記憶と体験を未来へつなぐ
万博は、未来へとつながる「レガシー(遺産)」を残します。
ソフトレガシー(社会をより良く変える「無形の遺産」)
• 未来医療: 実証データをルール形成に活用し、社会実装を推進します。
• モビリティ: 制度設計やビジネス基盤を整え、サプライチェーンを構築します(例:SkyDriveのような空の移動)。
ハードレガシー(都市の未来を形づくる「有形の遺産」)
• 大屋根リング: 一部を現地保存し、市営公園として整備されるほか、残材が資源として再利用されます。
• 静けさの森: 緑地として活用され、人と自然が調和する安らぎの空間が形成されます。
これらのレガシーは、万博が残した記憶と体験を未来へとつなぎ、大阪の都市発展に貢献していくことになります
