昨日から、朝の子ども見守り活動の現場に、路上喫煙防止啓発員さんかな?「環境美化推進員」さんが立っておられます。
「路上喫煙防止」ののぼり旗を掲げ、時には歩行者にやさしく声をかけながら、しっかりと職務を果たしてくださっている姿に頭が下がります。
朝の忙しい時間帯に、市民の安全と街の美化のために立ってくださっている――本当にありがとうございます。
■ 吹田市の「環境美化条例」が守るまちの安心
吹田市では平成11年に「環境美化に関する条例」が制定され、平成27年には改正されました。
市民や事業者が協力し合い、清潔で快適な街を維持するための仕組みです。
市内の道路や公園などでは、
- たばこの吸い殻などのポイ捨て禁止
- 飼い犬などのふんの放置禁止
- 歩きたばこの禁止
が定められています。特に歩きたばこは、他人へのやけど事故やポイ捨ての原因にもなり、見過ごせない行為です。
■ 「重点地区」と「禁止地区」で徹底される取り組み
吹田市では、特に美化対策が必要な地域を「環境美化推進重点地区」として指定。
その中でも喫煙マナーの向上を重視する場所を「路上喫煙禁止地区」としています。
これらの区域では、ポイ捨てや指定場所以外での喫煙が禁止され、違反者には最大2,000円の過料が科されることもあります。
■ 啓発員の活動が支える「きれいな吹田」
現在、市内では警察OB4名で構成される路上喫煙防止啓発員が、重点地区を中心に定期巡回を実施中です。
令和6年度(2024年度)は、年間2,018回の活動で6,198件の指導が行われました。
1日3時間、2名体制で地道に活動されており、まさに「市民の安全とマナーを支える縁の下の力持ち」です。
■ 市民一人ひとりの意識がまちを変える
条例や制度があっても、最も大切なのは“市民の意識”です。
朝の通学路で見かける小さな取り組みが、街の印象を変え、子どもたちに「公共の場を大切にする心」を育てます。
美しいまちは、行政だけでなく、市民一人ひとりの行動でつくられる――。
そんな当たり前のことを、啓発員さんの姿を通して改めて感じました。
