連立新政権スタート ― 藤田文武共同代表からの言葉

令和7年10月21日(火)、日本維新の会 共同代表の藤田文武氏が、「高市早苗内閣総理大臣誕生にあたっての所感」を発表されました。

今回の政権発足は、自民党と日本維新の会による連立合意に基づくものであり、戦後政治の大きな転換点となる出来事です。
両党が掲げる「自立する国家」「責任ある改革」「現実主義に基づく政策実現」は、これからの日本の方向性を左右する重要な指針でもあります。

藤田氏の所感には、改革政党としての維新の立場、そして新政権への期待と決意が込められています。
以下に、その全文を掲載します。

目次

⾼市早苗内閣総理⼤⾂誕⽣にあたっての所感

令和 7 年 10 ⽉ 21 ⽇
⽇本維新の会 共同代表
藤⽥⽂武

 本⽇は、我が国の⻑い歴史の中でも、⼈々の記憶に、深く、刻まれる⽇となりました。

 本⽇召集された、第 219 回国会において、内閣総理⼤⾂指名選挙が⾏われました。⽇本維新の会及び⾃由⺠主党の両党の協⼒により、⾼市早苗衆議院議員が内閣の⾸班に選出され、「⽇本初の⼥性総理」が誕⽣いたしました。

 ⾼市早苗 内閣総理⼤⾂に、⼼からの祝意を申し上げます。

 ⾼市政権は、⽇本維新の会及び⾃由⺠主党により形成された、「本格的な改⾰保守連⽴政権」です。
 我が国における保守連⽴政権の誕⽣は、約 30 年ぶりとなります。我が国の未来を作るべく、「本格的な改⾰保守連⽴政権」を樹⽴する⼀助となれたことを、誇りに思います。

 我が国は、戦後 80 年にわたり、国のかたちを作り上げる過程で積み残してきた宿題を解決すると同時に、冷戦後の 30 年の厳しい経済状況を乗り越え、国⺠⽣活を向上させる過程で積み残してきた宿題を解決する、そのための改⾰が、急務です。

 そのためには、国家観を同じくする保守勢⼒の結集が不可⽋です。

 ⽇本維新の会及び⾃由⺠主党が、⽴場を乗り越え、保守勢⼒として結集し、連⽴政権を樹⽴したことは、⽇本の政策の夜明けであります。

 昨⽇調印した「連⽴合意書」の前⽂でも記したとおり、⽇本維新の会及び⾃由⺠主党は、国家観、国際政治観、安全保障観、経済財政観を共有しています。

 国家の運営は、単なる数合わせで⾏ってはなりません。国家の背⾻に関する思想を同じくしているからこそ、共同で国家の運営を⾏うことができるのです。

 ⽇本維新の会及び⾃由⺠主党の⼒を結集し、「⽇本再起」を図らなければなりません。⾼市政権を⻑期安定政権にすることが、国難を突破し、「⽇本列島を強く豊かに」し、「⾃⽴する国家」としての歩みを進めることに繋がります。

 我々は、「⽇本の底⼒」を信じ、両党の底⼒を信じ、全⾯的に協⼒して参ります。党所属の国会議員⼀丸となり、⾼市政権を全⼒で⽀えて参ります。

 「⽇本再起」のための政策が、連⽴合意書に記載された「12 本の⽮」です。我々は、政策実現に、徹底的にこだわります。捨て⾝で、「12 本の⽮」の政策実現を⾏います。

 12 本の⽮の多くが、これまでの政府の政策を転換する、⾮連続的な政策です。政府内外から、⼤きな抵抗があることでしょう。

 我々は、政策実現ためには、友党・⾃由⺠主党に対しても、⾔うべきことを⾔って参ります。むしろ、⾃由⺠主党を牽引して⾏くくらいの気概を持たねばなりません。

 ⽇本の未来を共につくるために、⾼市総裁は、我々に真摯に向き合い、頭を悩ませながらも、腹を決めてくださいました。改⾰に向けた、その強い意思に、我々は全⼒で応えねばなりません。

 抵抗を排し、これまでの政府の政策を転換する⾮連続的な政策を実現するためには、党と党の⼒を最⼤化し、与党協議会を通じた両党の連携を密にせねばなりません。だからこそ、我々は、官位、いわゆるポストは求めません。

 我々は、⾃らの地位や⾝分に固執せず、選挙を恐れず、党の浮き沈みを考えず、ひたすら政策実現にこだわります。

 政策実現こそが、我々政治家の存在価値であります。

 友党・⾃由⺠主党の皆様、政府の皆様におかれては、連⽴政権に関するこれまでの常識や慣習を排し、「本格的な改⾰保守連⽴政権」となる⾼市政権の船出と、そのありようを、⼀から、共に作っていただきたい。

 国家国⺠のため、将来世代のためには、何が必要か。我々は、それのみを考え、突き進んで参ります。

 我が党の党名にある「維新」。

 我々は、命を賭して「維新」の志を果たした、吉⽥松陰先⽣のお⾔葉を、今⼀度想起すべきです。

狂愚まことに愛すべし
才良まことにおそるべし
諸君、狂いたまえ

狂愚まことに愛すべし
才良まことにおそるべし
諸君、狂いたまえ

 狂気とも⾔えるほどの情熱を持って常識から外れる者は、真に⾏動を起こしている愛すべき存在である。

 ⼀⽅、頭だけで考えて、理屈のみを述べる⼈間は、結局、何も⾏動を起こさず、恐ろしい。

「諸君、狂いたまえ」

 これこそ、改⾰への志をもつ、我々政治家全員が、胸に抱くべき精神ではないでしょうか。

 過⽇、⾼市総裁と私が連⽴交渉に臨む最中、私から⾼市総裁に対し、「⾼市さん、狂ってください」と申し上げました。

 ⼝を真⼀⽂字に結んで聞いていた⾼市総裁から、⼀⾔、「わかった」という返答がありました。改⾰への決意を帯びたその眼光を、その重い⼀⾔を、私は忘れることができません。

 ⾼市早苗という⼀⼈の政治家の覚悟に、賭けたいと思った瞬間でありました。

 これからが、本当の戦いのとき。今⽇この瞬間から、新たな戦いが始まります。

 我が国⽇本のために、⾼市早苗 内閣総理⼤⾂を⽀え、友党・⾃由⺠主党の皆様と⼿を携え、与党として、「⽇本の底⼒」を信じ、「⽇本再起」のために、全⼒で、⼒を尽くしていくことをお誓いし、私のご挨拶とさせていただきます。

 ありがとうございました。

以上

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