本市の防災強化策 [令和7年2月定例会]

吹田市では、令和7年度(2025年度)の一般会計予算案(議案第26号)において、防災対策の強化を図るための新規事業を複数計画しています。本記事では、それらの取り組みを詳しく解説します。なお、本予算案は現時点ではまだ議決されておらず、可決された場合に実施される予定です。


目次

1. 災害時の通信手段確保 – 衛星通信機器の導入

近年の大規模災害では、通信インフラが寸断されることで情報収集や連絡が困難になるケースが多く報告されています。吹田市では、こうした状況を改善するために、災害時にも確実に情報共有ができるよう「スターリンク」などの衛星通信機器の導入を計画しています​。

予算とスケジュール

  • 予算額: 約857万円
  • 主な支出: 機器購入、設置費、維持管理費
  • 導入予定施設: 本庁舎、総合防災センター、保健所、消防本部など
  • スケジュール: 令和7年4月から設置開始、同年7月運用開始

2. 避難所マネジメントシステムの導入

避難所運営のデジタル化を進めるため、避難者管理や物資管理を一元的に行えるシステムを導入予定です。これにより、紙ベースの名簿管理から脱却し、スムーズな避難所運営が可能になります​。

予算とスケジュール

  • 予算額: 約82万円(初期導入費)
  • システム維持費: 約67万円/年(長期契約:5年間)
  • 導入予定施設: 公立小中学校(54校)、府立高校(5校)、総合運動場等(3か所)
  • スケジュール: 令和7年4月入札、7月運用開始

3. 循環型トイレの試行導入

災害時にはトイレの確保が大きな課題となります。特に、断水が発生した際には衛生環境の悪化が懸念されます。そこで、「循環型トイレ」を試験的に導入し、耐災害性の向上を図ります​。

予算とスケジュール

  • 予算額: 約1,000万円
  • 財源: 新しい地方経済生活環境創生交付金(補助率1/2: 約500万円
  • 設置場所: 市役所本庁舎1階(市民課横)
  • スケジュール: 令和7年7月契約締結、12月稼働開始

4. 避難施設開錠システムの導入

災害時、避難施設が迅速に利用できるよう、避難者がQRコードを使って施設を開錠できるシステムを導入します​。

予算とスケジュール

  • 予算額: 約82万円(システム構築費)
  • 維持費: 約67万円/年(5年間の長期契約)
  • 設置対象: 小中学校、府立高校、公園など計62施設
  • スケジュール: 令和7年4月入札、7月運用開始

5. ハザードマップ・防災ブックの更新

最新の災害リスク情報を市民に提供するため、ハザードマップと防災ブックを更新し、デジタル・紙媒体の両方で配布を行います​。

予算とスケジュール

  • 総予算:約3,232万円
    • ハザードマップ更新: 約1,897万円
    • 防災ブック印刷: 約1,334万円(5万部)
  • 財源: 国庫補助(社会資本整備総合交付金: 約1,616万円
  • スケジュール: 令和7年10月データ更新、令和8年2月防災ブック完成、3月配布開始

6. 危機管理センターの啓発コンテンツ制作

吹田市危機管理センター(EMC)では、市民向けに防災啓発コンテンツを制作し、小学生や地域住民の防災意識を高める取り組みを行います​。


まとめ

吹田市では、令和7年度の一般会計予算案において、防災対策を強化するための新たな施策を多数盛り込んでいます。これらの取り組みが可決されれば、市民の安全・安心な生活のための環境整備が進むことが期待されます。

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