なぜ「123456」のようなパスワードが未だに使われ続けているのでしょうか?背景には意外と深い心理的要因がありそうです。
記事の説明
VPNサービスのNordVPNが提供するパスワードマネージャー「NordPass」が、2024年版「世界で最もよく使われるパスワード」のランキングを発表しました。
調査は、NordPassとセキュリティ企業NordStellarが共同で、ダークウェブなどから収集した2.5TBに及ぶデータを分析し、世界44カ国のユーザーが使用する典型的なパスワードを特定しました。
ランキング1位は、過去6回の調査のうち5回で首位を獲得している「123456」で、2位に「123456789」、3位に「12345678」など、単純で予測しやすいパスワードが続きました。
わずか1秒未満でクラッキングされるこれらのパスワードは、依然として多くのユーザーに使用されています。
さらに、日本のランキングでも「123456789」や「password」が上位にランクインし、世界と大差ない結果となっています。
また、日本企業においては「nyanmage」が6位に入るなど、興味深い傾向が見られました。NordPassの総評としては、過去6年分のデータからもパスワードに対するユーザーの意識はほとんど改善されていないという結論が出ています。
高村の考え
記事を読んでみると、セキュリティ意識の低さが依然として広がっている現状に驚かされます。「123456」や「password」のようなパスワードが未だに多用されているのは、人々が覚えやすさを重視するあまり、セキュリティの重要性を軽視しているからだと考えられます。
「nyanmage」というパスワードがランクインしている点も面白いですね…。
理由については謎だそうです 笑
パスワードにはどうしても何か意味のある言葉を使いたくなるものです。
それが、脆弱性の一因となっていることは理解しつつも、ユーザーの心理を変えるのは簡単ではないでしょう。
経営者の名前がパスワードとして使用されているケースも見逃せません。
これは企業のトップ層のセキュリティ意識の欠如を示しており、管理者のパスワードガイドラインの再考が求められます。
セキュリティ対策を強化するためには、パスワードを覚える負担を軽減する仕組みや、多要素認証の導入が急務と言えます。