英語教育において、日本が他国と比べて遅れを取っている理由を改めて考えてみる必要があるのかもしれませんね。
記事の説明
スイスの「EFエデュケーション・ファースト」が発表した「英語能力指数」の2024年版ランキングによると、日本は116の国・地域中、前年の87位から92位に下がり、過去最低の順位となりました。
この指数は、23年に210万人が受験した英語テストの結果に基づいています。
日本の平均指数は454ポイントで、世界平均の477ポイントを下回りました。
特に若年層(18~25歳)の英語力が低く、社会人世代よりも成績が振るわないことが明らかになっています。新型コロナの影響で学習意欲が減退したことが原因の一つとされています。
上位国は欧州が多く、1位はオランダが6年連続で獲得。アジアではシンガポールが3位、フィリピンが22位、マレーシアが26位にランクインしています。
高村の考え
日本の英語能力指数が過去最低となったのは、生活に英語が不可欠ではないという事情が一因かもしれません。
英語がなくても日常生活や仕事が成り立ってしまう環境が、日本人の学習モチベーションを低下させている可能性があります。
特に若年層では、インターネットやSNSでの日本語利用が主流で、英語を学ぶ必要性が見えにくくなっているのではないでしょうか。
コロナ禍の影響で海外旅行や留学の機会が減ったことも、英語学習の停滞を助長したと考えられます。
一方、グローバル化が進む中で、英語の習得はビジネスや情報収集の面で依然として重要です。
多くの欧州諸国が上位を占める背景には、英語が日常的に使われている環境があるでしょう。
日本も学校教育に留まらず、社会全体で英語を使う機会を増やす施策が必要なのかもしれません。