学校のプール授業が直面している課題が非常に明確なニュースをご紹介します。
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近年、小中学校のプール授業に関する課題が注目されています。
まず、プール施設の老朽化が深刻な問題です。 老朽化したプールの改築や新設には多額の費用がかかるため、多くの学校がプール授業を外部の民間施設に委託する動きが進んでいます。
特に東京都葛飾区では、2021年度以降に改築される小学校にはプールを造らず、校外の温水プールを利用する方針です。
天候の影響も重要な課題です。
屋外プールは雨や日差しの影響を受けやすく、計画通りに授業を行うことが難しい状況があります。
また、猛暑により熱中症リスクが高まり、一定の気温以上ではプール授業が中止されることも多く、子どもたちの水泳能力の低下が懸念されています。
一方で、民間施設を利用することのメリットも多いです。
例えば、千葉市では自前のプールを廃止し、スイミングスクールでの水泳授業に切り替えることで、天候に左右されず計画通りに授業が実施できるようになり、保護者や子どもたちからも好評を得ています。
また、専門のインストラクターによる指導で充実した授業が行われています。
安全確保の観点でも、民間施設の利用が有利です。
移動に伴う新たな課題はありますが、適切な準備と計画によって解決可能です。 さらに、民間施設では常に安全管理に注意を払っており、万が一の時の対応力も高いです。
以上の状況から、小中学校のプール授業は多くの課題に直面しており、今後も柔軟で安全な運営方法が求められています。
高村の考え
老朽化したプール施設の維持や、猛暑による授業中止など、現状のままでは解決が難しい問題が多いです。
そのため、私は公共プール施設や民間のスポーツクラブのプール施設を利用し、民間に指導を任せる方が望ましいと考え、過去にも代表質問で取り上げました。
まず、経済的・財政的な観点から見ても、老朽化したプールの改築や新設には多額の費用がかかります。
これに対して、外部施設を利用することで、学校は施設維持費を大幅に削減できます。
さらに、民間施設は最新の設備を備えているため、児童が安全かつ快適にプールを利用できるという利点もあります。
次に、専門性の観点です。
民間のスポーツクラブやフィットネスクラブには、プロフェッショナルな指導者がいます。
彼らは最新の指導法や安全対策についての知識と経験を持っており、児童に対して効果的な指導が可能です。
これにより、学校の教師が負担を減らし、本来の教育業務に集中することができます 。
さらに、安全性の観点からも、外部施設の利用は有益です。
プール授業のために児童を外部施設に移動させることは、新たな安全確保の課題を生むかもしれませんが、計画的かつ十分な準備を行うことで、この課題はクリアできると考えます。
また、民間施設は常に安全管理に注意を払っており、万が一の時の対応力も高いです。
最後に、柔軟性の観点です。
外部施設を利用することで、天候に左右されずに計画通りに授業を進めることができます。
これにより、児童の水泳能力の向上が期待でき、暑さによる授業中止の影響も軽減されます。
以上の理由から、学校のプール授業は外部施設を利用し、民間の指導者に任せることで、多くの課題を効果的に解決できると考えます。