教育改革の鍵は、テクノロジーよりも“人の魅力”かもしれませんね…。

記事の説明
京都府教育委員会が実施した「府学力・学習状況調査~学びのパスポート~」によると、府内の児童・生徒の学力は全体的に向上している一方で、教科に対する「好き嫌い」が学力の伸び方に大きく影響していることが明らかになりました。
調査は令和5年度から始まり、今回で3回目。府内の公立小中学校(京都市立を除く)の小学4年~中学3年を対象に、国語・算数(数学)・英語の学力テストと、学習意欲や生活状況を問うアンケートを実施しました。
結果として、60〜70%の児童・生徒で学力の向上が確認されましたが、国語の一部学年では中位層の伸びが鈍化。また、「教科の学習が好き」と回答した児童・生徒は、意欲的に課題へ取り組み、学びを深めようとする傾向が強い一方で、「答えが合えばそれでいい」と考える層では伸び悩みが見られました。
府教委は「学力を伸ばすには、教員が生徒の関心を引き出す“面白い授業”を工夫する必要がある」と指摘し、今後の学校運営の改善や授業の質向上につなげる考えを示しています。
高村の考え
この調査結果には、教育の本質を突く重要なメッセージが込められていると思います。
やはり「教科が好き」という感情は、学びの起点です。
どれほど優れた教材やカリキュラムを整えても、子どもが“面白い”と感じなければ、知識は定着しません。
逆に、わかりやすく楽しい授業があれば、子どもたちは自然と前向きに学び始めます。
実際、民間の教育現場──たとえば学習塾などを見ても、授業が面白い先生がいる塾はやはり人気があります。
そして面白いだけでなく、成績もしっかり伸びている。
そこには、「教える技術」だけでなく、「子どもの心理を掴む力」や「学びのモチベーションを高める工夫」があるのだと思います。
学校教育も、こうした成功事例をもっと参考にしたら良いのにとは思います。
もちろん、塾と学校では目的も立場も異なります。
しかし、学びの質を高めるという点では共通しています。
授業のテンポ、話の構成、視覚的な演出、ちょっとしたユーモア、そういった細かな工夫一つで、子どもたちの集中力や理解度は大きく変わると思います。
ちなみに、「面白い授業」とは単に“笑いのある授業”という意味ではありません。
学ぶことそのものに“ワクワク感”を持たせる授業です。
なぜ?どうして?と考える余白を与え、子どもたちが主体的に考える時間を作ること。そうした授業こそ、深い学びと持続的な興味を生むと思います。
とは言いながら、私も我が子には、家庭教育ですらなかなか示せておりません💦
言うのは簡単ですが、難しい…。