熱中症に十分気を付けて頂き、選手たちには目一杯躍動してほしいと思います。
記事の説明
第106回全国高校野球選手権大会が8月7日に甲子園球場で開幕しました。 開会式では、智弁和歌山の辻旭陽主将が選手宣誓を行いました。
今回の大会から、暑さ対策として午前と午後の部に分けた2部制が導入されました。 また、7イニング制の導入も検討されています。
ドーム球場での開催を提案する世論もある中、辻主将は「この先の100年も、ここ甲子園球場が聖地であり続けること」を願って宣誓しました。
彼は宣誓後、「本番に強く」との思いでリハーサルを重ね、緊張しながらも自分の伝えたいことを皆に届けられたと語りました。
さらに、「偉大な先輩方がここでプレーしてきたように、この先100年も甲子園でプレーを続けていきたい」と述べました。
選手宣誓全文
宣誓、僕たちには夢があります。
ここ、甲子園で日本一になることです。
100年前、この地に甲子園球場が誕生し、それ以来、全国の球児がここでプレーすることを夢見てきました。
多くの偉大なプレーヤーたちもその思いは同じでした。
青春の全てを懸けてユニホームを真っ黒にしながら、ひたむきに白球を追いかける先輩たちの姿は見る人たちを感動させ、いつしかここ甲子園は聖地と呼ばれるようになりました。
あれからちょうど100年たった今、僕たちはここに立っています。
僕たちには夢があります。
この先の100年も、ここ甲子園が聖地であり続けること。
そして、僕たち球児の憧れの地であり続けることです。
努力したとしても報われるとは限らない。
しかし、努力しなければ報われることはない。
この言葉に励まされ、僕はここに立つことができました。
そして、これからもこの言葉を胸に最後まで戦い抜いていきます。
この聖地で思う存分プレーできることに感謝を忘れず、僕たちのプレーが多くの人々に希望と勇気と感動を与えられることを願って、全力でプレーすることを誓います。
令和6年8月7日、選手代表、智弁学園和歌山高等学校野球部主将、辻旭陽
高村の考え
この場所には、野球に打ち込んできた多くの人々の夢と情熱が詰まっていて、聖地「甲子園」はここにしかないと元野球人の私としては共感する一方、現代の暑さ対策の観点からは、環境を変えることも検討が必要だと感じます。
選手たちが熱中症で命を落とすことが無いよう、時間帯や場所を工夫することは大切です。
それでも、選手たちには夢の舞台である甲子園で存分に躍動してほしいという気持ちは変わりません。
両立は難しい課題ですが、選手たちの安全を最優先にしつつ、彼らの夢と努力が報われる舞台を提供する方法を模索していくべきだと思います。