さいたま市PTA協議会の使途不明金を巡る内規違反

記事をわかりやすく説明

埼玉県のさいたま市PTA協議会(市P協)は、2024年度定期総会を開催しました。
その際、使途不明金を巡る内規違反が発覚し、元会長男性(54)を除名処分とする決議が行われました。
この決定により、元会長は市P協に永久的に関わることができなくなります。

問題の使途不明金は、2019~2022年度に計1079万円にのぼり、2023年3月に発覚しました。
第三者委員会の調査報告書によると、元会長は協議会を私物化し、自身の立場を利用して保険代理店の選定に関与していました。 このため、市P協は内規違反と利益収受の禁止を理由に元会長を除名する決定をしました。

また、市P協は公益社団法人日本PTA全国協議会(日P協)からの退会についても議案を可決しました。 理由は日P協の不明瞭な会計処理や高額な事務局支出が正常なガバナンスを損なっているためです。
市P協は日P協が正常なガバナンスを取り戻した際には、再度加盟を検討するとしています。

総会では、清水勇人市長らが来賓として出席し、使途不明金の再発防止策や日P協からの退会後の取り組みが報告されました。 また、24年度事業計画案や予算案などが承認されました。

市P協の郡島典幸会長は、会計ルールとチェック体制強化の規定ができたことに安堵し、今後は子どもたちが楽しめる活動に重点を置いていくと述べました。 使途不明金の発覚後、退会する学校が増え、加盟校は165校から150校に減少しましたが、郡島会長はPTA活動の意義を周知していくとしています。

高村の考え

呆れるような事案である使途不明金については論外として、吹田市PTA協議会も現在、大阪府Pからの脱退を視野に入れて取り組んでいます。
府P、そして日Pへの分担金は、もはや「上納金」と言いたいほどの負担となっており、肝心の末端の小中学校や幼稚園の単一PTAにはほとんど恩恵がありません。
このため、市Pとして今岐路に立っています。

私は昨年に引き続き市P副会長を拝命しておりますので、こうした課題に今年度も注力していきたいと思います。
今回の事案にもありますが、重要な一つとして「お金」の問題であり、会計の透明性を確保し、チェック体制を強化することです。
また、PTA活動の意義を再確認し、子どもたちが充実した学校生活や活動を推進することが必要です。
子どもも親も満足できるPTA活動を実現し、その意義を広く周知していくことが、私たちの使命だと考えています。

このような課題に対して、垂直志向と水平思考、そして改革志向をバランスよく使い分けながら取り組んでいきたいと思います。
吹田市の未来が明るい社会となり、子どもたちの夢と未来を応援し、全市民が豊かに暮らせるよう努めていきます。

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