市会議案第11号 意見内容 [全文]
「2025年日本国際博覧会児童・生徒招待事業」の在り方の再検討を求める意見書
大阪府教育庁は、府内の小学校、中学校、高等学校及び支援学校の児童、生徒を対象に、人工島の夢洲で開催される2025年大阪・関西万博への学校単位での無料招待を行う「2025年日本国際博覧会児童・生徒招待事業」を進めており、本年7月に開催された説明会では、来場に向けた具体的なスケジュールが示された。
同事業の実施に当たっては、メタンガス等の発生に対する安全対策、災害時の避難対応、救護室等の環境整備、移動手段の確保や混雑回避、開幕前の下見など、様々な課題が山積しているが、同事業の実施主体である大阪府教育庁は、検討中である、日本国際博覧会協会と調整中であるなどと説明するのみであり、課題解決に向けた責任ある行動を取っているとは言えない。
また、同事業については、保護者から反対の声が上がっており、教職員組合からも中止を求める申入れが行われている。
このような状況の中で同事業を実施すれば、保護者や教職員の不安が一層募るだけであり、児童、生徒の安全が確保されていない教育行事である同事業は、その妥当性を欠いていると言わざるを得ない。
同事業を実施するのであれば、様々な課題に対する不安解消に最大限取り組み、その状況を各市町村教育委員会と保護者に情報提供するとともに、児童、生徒の安全確保を最優先し、引率する教員等の負担軽減に努めるべきである。
よって、本市議会は大阪府に対し、「2025年日本国際博覧会児童・生徒招待事業」の在り方について、再検討するよう強く要望する。
大阪維新の会 吹田市議団としての考え
この意見書は、万博に対する不安や心配、懸念されている諸課題についての解決を求める様、再検討を促す内容となっています。(中止や後ろ向きな考えでは一切ありません。)
現在、実施主体の大阪府教育庁は、先生方のサポートや説明会等、さらには診療所も三箇所作る計画等も策定されており、今後も不安等を払拭する施策が更に進むと考えておりますが、現状では、移動手段の確保や混雑回避、開幕前の下見などの課題について、吹田市の児童・生徒の一層の安全が確保された上で、万博へ招待してもらえるよう求めるといったものです。
また、同事業では引率する教員の負担が大きいと考えています。
特に小学校低学年を受け持つ教員の負担は、すでに様々な指摘がされており、何らかの対策は必須であると考えます。
地元大阪で開催される万博を児童・生徒の安全を最大限確保し、安心して楽しめると同時に、教員の負担軽減にも努める必要があります。
また、移動に係る交通費の負担については、自治体間で差が生じている状況であり、なんら支援・補助等を求めたいところであります。
我々、大阪維新の会市議団は、万博の開催意義には賛同し、大いに期待していますが、それには多くの方が安心して楽しめることが前提であると考えます。
万博は国家事業だからと、手放しで賛同することなく、吹田市の将来のある児童・生徒に対して、夢と希望を持って参加してもらいたいと考え、大阪府に対して意見書を提出しています。
賛否
賛成 [25人]
・大阪維新の会 [10人]
・日本共産党 [7人]
・自由民主党 無所属の会 [4人]
・市民と歩む議員の会 [2人]
・立憲民主党 [1人]
・参政党 [1人]
反対 [8人]
・公明党 [5人]
・吹田党 [3人]