令和3年(2021年)5月定例会 代表質問
以下、議会で質問した内容と、答弁いただいた内容を記しております。
子供の貧困について
民間会社の調査で、近年、子供の将来を考えると、習い事や塾に通わせないと不安であると考えている親が年々増加傾向にあるそうですが、そうは考えていても、経済的な理由から断念せざるを得ない家庭もございます。
学校外での教育機会に関して経済的な差が大きく影響を受けることも統計として出ております。
子育て世帯の経済的負担を軽減し、子供の学習意欲と学力の向上、そして、個性及び才能の伸長を支援することを目的とし、学習塾やスポーツ、文化・芸術など習い事で使えるクーポン券の発行を提案いたします。
家庭の経済状況によって学習の機会が損なわれることのないよう、また子供たちの将来の様々な可能性を伸ばし、健やかな心と体を育むための支援として、吹田市の子供の夢・未来を応援するクーポン事業をスタートされてはいかがでしょうか。
学習塾や外国語英会話、音楽、書道、生け花、そろばん、美術、スイミング、ダンス、サッカー、テニス、バレーボール等、学習したい形を選択して学べるものにするというものです。
学力だけではなく、文化・芸術・スポーツなど、学校外での教育の機会がこれまでなかった子供たちにも新たな選択肢が生まれます。
これこそが吹田市らしいインクルージョンの社会ではないでしょうか。
これまで経済的な理由で諦めていた子供や保護者の方に夢を与え、吹田市として未来を応援してあげるべきであると考えます。
春藤副市長の御所見をお聞かせ願います。
ご答弁(児童部長)
まずは児童部から御答弁申し上げます。
子供の貧困対策につきましては、子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、また、貧困が世代を超えて連鎖することのないよう、吹田市子供の夢・未来応援施策基本方針の中で既存の施策、事業を子供の貧困対策に資するという視点から、基本方策の施策体系に位置づけ、各事業を推進しております。
学校外での塾や習い事などの学習機会は、困窮度の高い家庭の子供ほど少なく、これらの機会を提供するための環境整備が必要であると認識しております。
今後におきましては、方針の改定や新たな行動計画の策定などを検討する中で、貧困の状況にある子供や保護者の実態に合わせた必要な施策を講じてまいりたいと考えております。
ご答弁(副市長)
子供の貧困対策につきましては、コロナ禍の影響もあり、基本方針作成時と比べ、子供を取り巻く環境も大きく変化していると考えております。
今後アンケートにより実態を把握し、基本方針の見直しを図った上で、優先的、効果的な事業を精査して、子供の夢・未来を応援してまいりたいと考えております。
前向きな答弁をいただきましたので、ぜひともアンケート調査の実施と、それが次につながっていくように進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。経済的に厳しい家庭の子供にも個別最適な支援をぜひともよろしくお願いいたします。