本日、サニーストンホテルにて、吹田商工会議所青年部(YEG)主催の7月公開事業が開催されました。
今回のテーマは、「リーダーの進化が組織を変える」。
経営者や管理職の皆さまを対象に、これからの組織づくりや人材育成について考える実践的な内容となり、多くの皆さまにご参加いただきました。
第一部では、私は講師として登壇し、「ずるがしこくて、ちょうどいい。AIで業務効率化 ~力の入れどころを変える、これからの働き方~」をテーマにお話しさせていただきました。
前半は基礎的な内容。
生成AIにはどんな種類があるのか、ChatGPTやCopilot、Gemini、Claudeなど代表的なものを紹介しつつ、AIは「操作を覚えるツール」ではなく「言葉で話しかけるだけの相手」だということをお伝えしました。
文書作成やデータ分析、企画のアイデア出しなど、AIができることは本当に幅広い一方で、計算や感情の理解、最新情報の把握などは意外と苦手だということもお話ししました。
機密情報を入力しないことや、AIが自信満々に嘘をつく「ハルシネーション」への注意も欠かせないポイントです。
後半からが本題です。
生成AIを初めて触った方の多くが「思ったのと違う」と感じるのは、AIを「自販機」のように扱ってしまっているからです。
最初の指示でいきなり100点を狙うのではなく、あえて60点くらいのざっくりした回答を出させて、そこから「専門用語を使わないで」「費用対効果の視点を入れて」といった対話を重ねて磨いていく。
この「育てる」プロセスこそがAI活用の基本。
「役割×視点×条件」という型を使えば、60点の回答も80点まで引き上げられます。
ただ、80点までは誰がやっても再現できる話。
そこから先、他社が絶対に真似できない「オンリーワンの戦略」を創るには、経営者自身の「強い主観」と「自社のDNA」をAIにぶつける必要があります。
譲れないこだわりや執念、創業からの歴史や制約といった、綺麗事ではない生々しい情報を入力する。「入力は熱く」が合言葉です。
さらに、そうして生まれたアイデアを、あえて「悪魔の代弁者」としてAI自身に叩かせるという手法も紹介。自分たちで育てた企画を、反対の立場のAIに徹底的に論破させ、それに反論し、また磨く。このループを繰り返すことで、戦略はどんどん強固になっていきます。
最後に少しだけ、自ら考えて動く「AIエージェント」という一歩先の話にも触れました。
指示を待つだけでなく、調査・分析・作成・報告まで自律的にこなす存在です。
とはいえ、AIがどれだけ進化しても、最後まで人間にしか担えない部分があります。
それは「決断」と、それに伴う「責任」です。AIは答えを示してくれますが、責任を取ってはくれません。
だからこそ、AIに現場の作業を任せて生まれた時間と脳みそを、リーダーにしかできない決断に使ってほしい。
これが、これからの「力の入れどころを変える働き方」だと思っています。
生成AIが初めての方は、まずAIに触れてみる。
普段使っている方は、AIに任せてみる。
使い倒している方は、オンリーワンの戦略づくりに挑戦してみる。
それぞれの立場で、明日からの一手にしていただけたら嬉しいです。
第二部では、シンバホールディングス株式会社代表取締役会長の安里繁信氏による基調講演「リーダーの進化が組織を変える」が行われました。13社を率いる経営者としての豊富な経験に基づき、組織づくりやリーダーシップについて多くの学びを得られる、大変内容の濃い講演でした。
最後は「学びのシェアタイム&名刺交換会」が行われ、参加者同士が講演で得た気づきを共有し、新たな交流やビジネスにつながる有意義な時間となりました。
今回の公開事業を通じて改めて感じたのは、組織を変えるためには制度や環境だけではなく、まずリーダー自身が学び続け、変化を恐れず進化していく姿勢が何より重要だということです。
ご参加いただいた皆さま、そして企画・運営に携わってくださった吹田商工会議所青年部(YEG)のメンバーの皆さま、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。


