今日の締めくくりは、日台交流協会大阪倶楽部で行われた講演会。
演題は「台湾布教の現場から ~仏教徒文化交流の新たな展開~」。
講師は、大本山信貴山千手院の執事であり、台湾宗務所長でもある柿本眞定 師。
講演では、まず「どのようなご縁で台湾との繋がりが生まれたのか」から始まり、現地での布教活動や教育支援、文化交流の取り組みについて、実体験をもとに語られました。
信仰を通じた国際交流というテーマは、単なる宗教活動を超え、人と人の心をつなぐ深い意義を感じさせるものでした。
台湾社会に根づく宗教観、日本との精神的な親和性など、共通の価値観が数多く紹介され、「信仰」と「文化」が国境を越えて結びつく現場を垣間見ることができました。
特に印象に残ったのは、講師が語られた「僧侶としての使命と日台交流の未来」という部分。
宗教者が果たすべき役割は、祈りや教えを超え、“平和の架け橋”としての実践にある――その言葉に深く共感しました。
宗教や文化の違いを超え、人の心を通じて信頼を築くことの尊さを改めて感じます。
短い時間でしたが、非常に濃密な講演でした。
台湾との精神的な絆、そして文化を通じた交流の新たな可能性――。
こうした国際的な文化理解を広げていく意義を考えさせられるひとときでした。
大本山信貴山千手院さん…、葬儀や法要などは行わず、護摩祈祷など、様々な祈祷をされているという事で、神社に近いのかなと。このようなお寺もあるんだなと、これも勉強になりました。


