大阪・関西万博の開幕がいよいよ8日後に迫る中、運営体制の課題を検証する「テストラン」が3日間にわたって実施され、私も本日この現地に足を運んできました。
この日は抽選で選ばれた約5万人の大阪府民などが来場し、通常よりも長めに設けられた午後9時半までの開場時間の中で実施されました。
会場は活気にあふれ、一部のエリアでは非常に高い関心を集めていましたが、課題もまた見え隠れしていたのが印象的です。
特に「入場に時間がかかる」という声は現地でも多く聞かれました。私自身も体験してみて、やはり手荷物検査にかなりの時間がかかっているように感じました。
例えば、手荷物がない来場者を優先的に通すなどの工夫があれば、流れがスムーズになるのではないでしょうか。
これは運営側の今後の対応に期待したい点です。
また、フォトスポットや売店、案内所の混雑も目立ちました。
パビリオンの一部では、予約なしの来場者に長時間の待機が発生しており、訪れる方の快適な体験のためにはさらなる改善が必要です。
そんな中、私は大屋根リングを一周し、予約していたシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」を体験してきました。
このクラゲ館は、テーマ事業「いのちを高める」を担当する中島さち子プロデューサーが手がける施設で、「創造性の民主化」という斬新な理念のもと、来場者に多様な体験を提供していました。
クラゲ館の特徴は、一方的に見る展示ではなく、五感や身体を使った体験型展示が中心である点です。
数学や音楽、アート、科学、そしてものづくりといったSTEAM領域を融合させた体験は、まさに現代教育の理想形といえるでしょう。
印象的だったのは、正三角形とLEDによるアート「角命」や、スライミーな素材に触れることで音と光が反応する「音触」、廃棄LANケーブルを活用した「Co-クラゲ」、ペットボトルを再利用したアート「ミドルクラゲ 海月」など、多様な創意工夫に満ちた展示の数々です。
さらに、360度映像と生演奏による参加型の体験「わたしを祝う」では、世界中の祭りを感じながら歩き、踊るという身体的な表現を通じて「いのちの高まり」を感じられる構成となっていました。
この万博の成功には、こうした先進的な試みが不可欠です。クラゲ館が目指す「創造性の民主化」は、教育や福祉、文化といった社会のさまざまな分野においても応用可能な概念であり、吹田市の未来づくりにも通じる理念だと感じました。
開幕初日の4月13日には、すでに12万人以上の入場予約があるとのこと。
今後の本番では、テストランで得られた課題がどのように解消され、来場者にとって快適で創造性あふれる時間が提供されるのか、引き続き注目していきたいと思います。
























