公務員の給与削減で新庁舎建設?自治体財政の厳しい現実

地方自治体の財政運営が厳しさを増す中、職員の給与削減による資金確保はどのような影響を及ぼすのでしょうか?

記事の説明

島根県大田市では、新庁舎の新築移転にかかる整備費を捻出するため、市長や職員の給与を5年間にわたり減額する方針を決定しました。市長の給与は最大30%減額、副市長や教育長、主任級以上の職員も2〜15%のカットが行われ、年間約5500万円の財源を確保する見込みです。削減した額は基金に積み立て、新庁舎建設が始まる2029〜30年度に活用されます。楫野市長は、厳しい財政状況の中で職員らの協力を得たことを強調し、補助事業や有利な起債も併用する方針を示しました。

高村の考え

自治体の財政難は全国的な課題となっており、特に人口減少が進む地方都市では深刻です。大田市のように、新庁舎建設などの大規模事業を進める際に財源確保が問題となるケースは、今後増えていく可能性があります。しかし、職員の給与を削減して対応する手法には慎重な検討が必要です。

特別職(市長、副市長、教育長)の給与カットは、リーダーとしての責任を示す意味で一定の理解は得られるでしょう。しかし、一般職員、それも主任級以上の職員の給与を削減するとなると、士気の低下や人材流出のリスクが懸念されます。
地方自治体にとって優秀な人材を確保することは、行政サービスの質を維持するために不可欠です。
給与削減が続けば、特に若手職員が転職を考え、地域の行政力そのものが低下してしまう可能性もあります。

また、削減された給与の使途が「新庁舎建設」である点にも議論の余地があります。
庁舎は重要なインフラなのでしょうけど、住民サービスの向上に直結するわけではなく、市民の理解を得るのは容易ではありません。公共施設の老朽化問題は全国的に進んでおり、確かに新庁舎の整備は必要ですが、そのために職員の給与を削るという手法が適切かどうかは再考するべきでしょう。

例えばですけど解決策として、国の交付金や地方債の活用、官民連携(PPP/PFI)の導入など、より多角的な財源確保の手段を検討すべきです。自治体単独での財源捻出には限界があり、民間の力を活用することで負担を分散しながら持続可能な財政運営を模索することが求められます。

もともと給与が高くない自治体の場合、給与削減による財源確保は、その自治体の財政健全化において一時的な対応策にはなり得ますが、長期的な視点では職員の士気や人材確保、市民サービスの向上を損なわないような施策が求められます。
今後、同様の事例が増えていく可能性があるため、他の自治体の対応も注視していくべきでしょう。

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