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中消防庁舎の解体撤去を計画、総合防災センターへの移転に伴う措置
吹田市では、かつて防災拠点の一つとして機能していた「中消防庁舎」の解体撤去を進める方針です。これは、すでに同庁舎の機能を「吹田市総合防災センター」に移転したことを受けた措置であり、用途廃止となった建物を撤去することで、跡地の有効活用を図る狙いがあります。
本事業の詳細は、令和7年(2025年)2月の市議会定例会で審議される「議案第26号 令和7年度吹田市一般会計予算」の中で示されており、可決されれば正式に事業が進められることになります。
解体撤去工事の概要
1. 事業の内容
- 中消防庁舎の解体撤去
- 吹田市総合防災センターへの機能移転完了に伴い、用途廃止となった旧庁舎を撤去
- 跡地の具体的な活用方法については未定
2. 予算額
本工事には、令和7年度一般会計予算として 約1億4,142万5,000円 が計上されています。
予算区分 | 予算額(千円) | 説明 |
---|---|---|
委託料 | 3,716 | 中消防庁舎解体工事の監理委託料 |
工事請負費 | 137,709 | 中消防庁舎解体工事の請負費 |
3. 歳入予算(特定財源)
- 市債(消防債): 約2億8,920万円
- 消防防災施設設備整備事業債 の活用
4. 債務負担行為(令和8年度分)
令和8年度にわたる債務負担行為として、以下の金額が設定されています。
事項 | 期間 | 限度額(千円) |
---|---|---|
中消防庁舎解体撤去工事監理委託 | 令和8年度 | 6,209 |
中消防庁舎解体撤去工事 | 令和8年度 | 173,811 |
今後のスケジュール
解体撤去工事のスケジュールは、次のように予定されています。
- 令和4年(2022年)11月
- 解体撤去工事の設計業務を開始(2023年8月まで)
- 令和7年(2025年)7月
- 解体撤去工事の着工(令和8年10月までの予定)
吹田市の説明としては
吹田市では、防災拠点の集約化を進める中で、老朽化した施設を適切に整理し、より効果的な防災体制の構築を目指しています。中消防庁舎の機能移転はその一環であり、解体撤去後の跡地活用についても検討が進められるとしています。
また、解体工事に伴う費用は、市の消防債(市債)を活用することで財源を確保し、財政負担を抑えながら事業を実施する方針です。
まとめ
中消防庁舎の解体撤去工事は、吹田市の防災拠点再編の一環として計画されており、総額約1億4,142万円の予算が計上されています。可決されれば、令和7年(2025年)7月から工事が開始され、令和8年(2026年)10月までに完了予定です。
今後の議会審議の行方に注目しながら、跡地の活用計画についても市の発表を待ちたいところです。