真夏の日差しが降り注ぐ中で放置された車は、短時間で命に関わるほどの高温になります。
このような状況は、車内に残された子供やペットにとって特に危険なのは言うまでもありません。
毎年このシーズンには、車内に置き去りで尊い命を落とすニュースを見かけます。
そのような事例が少しでも減る事を願い、夏場の車内温度の危険性とその対策について、少し触れたいと思います。
夏の車内温度が70度を超える驚きの現象
真夏にエアコンを切った車内の温度は、わずか1時間で致命的なレベルに達することがあります。
たとえば、ある研究によれば、炎天下に停めた車の内部温度は1時間で摂氏40度を超え、ダッシュボードの温度は70度に達することが確認されています。
この温度は、卵の白身が固まるほどの高温であり、火傷や熱中症の危険性が極めて高いです。
また、車種や塗装色によっても車内温度の上昇速度が異なることが確認されています。
たとえば、小型車や黒系の車両は、内部の空気量が少ないため、他の車種よりも速く高温になります。
このため、黒系の車両を所有している場合は、特に注意が必要です。
車内に子供を残すことの危険性
夏場において、車内に子供を残すことは非常に危険です。
幼い子供は体温調節が未熟であり、体温が急激に上昇するリスクが高く、実際、米国では毎年数十名の子供が、親や保護者が車内に残したことで亡くなっているという悲惨な統計があり、日本でもこういった悲しいニュースは見かけます。
このような事故の多くは、わずかな時間であれば安全だと誤解している親や保護者によるもので、車内の温度上昇を少々甘く見過ぎている事が原因であります。
さらに、車内温度の上昇に伴い、ダッシュボードや座席に置かれた物が危険な状況を引き起こすこともあります。
例えば、可燃性のあるライターやスプレー缶が破裂するリスクがあり、これが原因で火災が発生する可能性もあります。
車内温度を抑えるための具体的な対策
車内温度を抑えるためには、以下の対策が有効です。
- 日陰に駐車する
車をできるだけ日陰に駐車することで、車内温度の上昇を防ぐことができます。
しかし、日陰でも完全に温度上昇を防ぐことはできないため、油断は禁物です。
日陰に駐車しても、車内に子供やペットを残さないようにしましょう。 - 窓を少し開けておく
窓を開けることで、車内の空気循環を促し、温度上昇を抑えることができます。
ただし、防犯面には十分注意し、駐車中は安全を確保することが重要です。 - サンシェードや遮熱フィルムの利用
サンシェードや遮熱フィルムは、フロントガラスや窓からの直射日光を遮断するのに有効です。
これにより、車内の温度上昇を一定程度抑えることができますが、長時間の駐車には限界があるため、短時間の利用を推奨します。
このような対策を施したとしても、少し抑制する程度にしかなりませんので、是非ともご自身で思いつく限りの対策をしてください(^^)
私は、ハンドルが握る事が出来ないくらい熱する事がありますので、タオルをかけたりいろいろやってますが、正解にたどり着いたことはありません 笑
まとめ
夏場の車内温度は、思いのほか急速に上昇し、命に関わる危険が潜んでいます。
特に、小さな子供やペットは非常にリスクが高いため、言うまでもありませんが車内に残さないように注意することが不可欠です。
どれほど短時間でも、車内に人や動物を残さないことが、最も効果的な予防策ですね。