世代間交流を担ってきたジオ体操が、もうすでに時代に合っていない気もします。
そして、そういった交流を望むのは高齢者側に強い傾向があるので、若い世代の望む世代間交流の在り方を取り入れていかなくては、この先厳しいでしょうね。
記事の説明
夏休みの定番であるラジオ体操に変化が訪れています。
鹿児島県内では、新型コロナウイルスの影響で、集まって行うラジオ体操を中止する地域が増えました。 今年も再開を見送ったり、開催期間を短縮したりする動きが見られます。 その背景には、共働きの増加により、保護者の負担軽減を求める声があります。
鹿児島市の原良城西町内会あいご部では、今夏の中止を決定し、「ラジオ体操は各ご家庭にて実施を」と文書で呼びかけました。
コロナ禍で各家庭での実施が定着し、集合して行う意義が薄れていることが理由です。
保護者から再開を希望する声はありませんでした。
一方で、ラジオ体操の中止を歓迎する声もあります。
夏休み中に児童クラブに子どもを預ける30代の母親は「給食がないので毎朝弁当を作る必要があり、正直、ラジオ体操はない方が助かる」と話しています。
薩摩川内市のある自治会でも、中止を求める保護者が多く、実施を見送りました。 コロナの再流行を心配する声や、協力する高齢者クラブからの熱中症への懸念が理由です。
2020年の夏から中止が続いており、昨年は日数を絞って実施しましたが、再び中止となりました。
しかし、短縮して実施する動きもあります。 鹿児島市の辻ケ丘町内会では、7月末から8月初旬の5日間だけ実施します。
昨夏は不審者情報の影響で中止しましたが、あいご会長の櫨木麻衣さんは「老若男女が触れ合える機会はなくしたくない」と語り、子の安全や親の負担を考慮しながら続けたいとしています。
九つのあいご会を束ねる伊敷校区あいご会連絡協議会の鶴田利一会長は、日数を減らしたり、開始時刻を遅らせたりする地域が増えている印象を持ちつつ、出欠カードに印鑑を押す楽しみを懐かしんでいます。
「残していくには、手だてを考えなければならない時期に来ている」と述べ、時代に合った形を地域で考えることが重要だと訴えています。
高村の考え
自治会の世代間交流は、昔と今では大きく異なります。
かつては、ラジオ体操を通じて地域の子どもたちと高齢者が交流し、絆を深めていました。
しかし、共働きの増加や新型コロナウイルスの影響により、その形態が変わりつつあります。
時代に合った形を模索することが必要ではないかと思います。
ラジオ体操のような伝統的な活動も、現代のライフスタイルに合わせて見直す必要があります。
若い世代の意見を取り入れながら、新しい交流の形を見つけることが大切だと思います。 地域の絆を保ちながら、誰もが参加しやすい方法を模索していくことが求められています。
また、保護者の負担軽減も考慮するべきです。
現代の共働き家庭では、朝の時間は非常に貴重であり、弁当作りや家事に追われる中でラジオ体操の参加は難しい場合があります。 そのため、家庭でできる形や、オンラインでの実施など、新しいアイデアを取り入れることが必要です。
時代の変化に対応しながら、地域の伝統を守りつつ、新しい形での交流を進めていくことが、今後の課題となるでしょう。