令和元年(2019年)9月定例会 個人質問

令和元年(2019年)9月定例会における個人質問の発言通告は以下の4点で提出いたしました。

「次のとおり発言したいから、吹田市議会会議規則第49条第1項、第2項及び第60条第2項の規定により通告します。」という文面を添え、一問一答方式で質問する旨を伝えました。

1. 小中学校の特別教室のエアコンについて
2. 保育園でのおむつの取り扱いについて
3. 吹田まつりの今後について
4. 学校と市教委の対応について

以下、議会で質問した内容と、答弁いただいた内容を記しております。長文ではございますがどうか一読願います。

個人質問 高村将敏

大阪維新の会・吹田の高村将敏でございます。発言通告書どおり個人質問いたします。

本定例会で他の議員が質問している内容と重複する部分がありますが、私なりの考えを持って質問いたしますので、どうかおつき合いくださいますようお願いいたします。

小・中学校の特別教室のエアコンについて

市内小・中学校のほとんどの特別教室にエアコンが設置されておりません。
図書室を例にとりますと、学校の図書館司書であります読書活動支援者は、夏場の厳しい暑さの中でもエアコンが設置されていない図書室で仕事をされております。

エアコンの効いた職員室には自分の席がなく、暑さからの逃げ場がない司書もいるということも聞いており、熱中症により体調を崩している方も実際におられます。
司書の間では、死人が出なければ早急な対応がとれないものなのかと、深刻なものとなっている様子です。

また、児童や生徒も図書室で読書することが困難で、集中力も持たない環境でありますので、体調の変化も心配です。
余りに暑過ぎて、図書の授業を中断し、教室に帰ることもあると聞いております。
私も先日現場を視察した際、窓をあけていても汗が噴き出すほど暑く、湿度が高くて、集中して作業ができる環境ではないと容易に判断できるほどでした。

司書の方からも、早急にエアコンの設置をと訴え続けていたようですが、なかなかいい返答がもらえないとのことで困っておられました。
これは何も図書室だけに限ったことではなく、ほかの特別教室にも言えることでございます。
また、災害時の避難所として特別教室を使用することも考えられます。児童・生徒数の増減も見据え、現在使用されている特別教室にプラス1室以上の設置が妥当とも考えられます。

7月定例会で別の議員からもありましたが、PFIの導入可能性調査が行われているとのことですが、とにかく早期に全ての教室にエアコン設置を優先すべきと考えます。教育委員会の御所見をお聞かせ願います。

ご答弁(学校教育部長)
担当といたしましても、近年の猛暑への対策として、学校の教室へのエアコン設置は、優先すべき課題であると認識しております。
現在進めております導入可能性調査の結果がまとまり次第、必要な予算などを提案し、できるだけ早期に全ての小・中学校の特別教室に一括で設置できるよう取り組んでまいります。

来年の夏には快適に過ごせる環境が必要ですが、計画でいうと、遅いところでは令和3年の夏もエアコンなしで過ごす場合もあるわけです。
平成28年度に普通教室の設置完了に至りましたが、特別教室への必要性は誰もが予測できることであったにもかかわらず、ここまで設置が遅くなるのは、現場の過酷な環境を把握されていないということが見えてきます。
児童や生徒にできる限りよい環境で学ばせてあげたいと思いますし、劣悪な環境で働く職員のためにも早期の設置に至るよう強くお願いしておきます。

保育園でのおむつの取り扱いについて

本市の保育園などで個別でおむつの持ち帰りが義務となっておりますが、他市や民間で運営しているところでは、紙おむつは園で処分されているところも多くあります。

保育士さんの現場のオペレーションも間違えないように個別に分ける作業など、こういった積み重ねが激務にしているとも考えられます。

昨年の11月議会で他の議員も質問されておりましたが、本市におきましても、衛生面なども考え、園での紙おむつの処分を検討されてはいかがでしょうか。御所見をお聞かせ願います。

ご答弁(児童部長)
公立保育所では、布おむつを推奨してまいりましたが、現在は保護者の判断により、布、紙いずれかを選択していただいております。
使用したおむつにつきましては、布、紙にかかわらず、保育士が園児ごとに分けて保管し、保護者に持ち帰っていただいております。こうした作業を通して、保育士は子供たちの一日の健康状態を確認し、保護者には子供たちの排せつ状況から健康状態を知っていただくこととしております。
なお、軟便や下痢のときは、感染症を防ぐために紙おむつを使用し、使用済みのおむつが感染源にならないよう、保育所で処分しているところでございます。

布おむつを推奨しているとおっしゃいますが、実際に保育園に預ける親御さんは働きに出ており、家庭内での家事や育児の作業時間にも追われている状況であります。
利便性や生活環境を考えて紙おむつにせざるを得ない人がたくさんおられます。
保育園のお迎えの後そのままスーパーに買い出しなど、寄り道することもあるかと思います。夏場に放置された排せつ後のおむつを、袋の中とはいえ、持ち歩くのは衛生的にどうかという疑問もございます。

どうしても排便のチェックをというのであれば、保育園の帰り際に確認して園で捨てるという方法もあるかと思いますが、それでも園で処分できない理由があるのでしょうか

ご答弁(児童部長)
衛生面や、保護者の負担軽減などの観点から、園で全ての使用済みの紙おむつを処分する自治体があることは認識しております。
園で全てのおむつを処分するためには、処分にかかる費用や、処分までの保管場所が必要となります。また、保管に当たりましては適切な衛生管理が必須となりますことから、他市の実施状況も参考にしながら研究してまいりたいと考えております。

紙おむつの処分にかかる費用については、額にもよると思いますが、利用者負担でもぜひお願いしたいという方もおられると思います。
児童部長に確認ですけれども、そういったニーズも含めて利用者といいますか、園児、保護者のアンケートをとっていただくことは可能でしょうか、お答え願います。

ご答弁(児童部長)
今後利用者ニーズ等もしっかり把握し、先ほど御答弁申しました費用面、それから管理面含めまして総合的に研究してまいりたいというふうに考えてございます。

また、現場の保育士さんにもオペレーション的にどうなのか御確認いただきましてですね、導入の検討をお願いいたします。

吹田まつりの今後について

本年も開催されました第50回となる吹田まつりは例年以上の大盛況でした。1970年に始まった吹田まつりは吹田の夏の風物詩として市民に親しまれ、前夜祭が江坂公園と千里南公園で行われ、本祭りがJR吹田駅周辺で行われました。

ダンスコンテストの好いたおどり、大盆踊り大会、千里スカイランタンナイト、参加型の水かけイベント吹田スプラッシュパーティーやその地だんじり曳行など各会場ごとに特色のある催しで来場者を魅了し、市民とともに歴史を刻んでまいりました。

来年度は吹田市制施行80周年ということで、一つの区切りとして吹田まつりの各会場のコンテンツを万博記念公園に集約して、すいたフェスタと称して一日で盛大に実施するというのは理解はできます。
しかし、その次年度以降も万博記念公園で継続するということには、疑問を感じずにはいられません。

7月定例会や本定例会で他の議員からもありましたが、吹田まつりは地元の市民同士のつながりを育み、小さな子供から高齢の方までが楽しめる歴史、文化、伝統のあるまつりであります。

しかし、万博記念公園で開催するとなると、立地上バスや電車などの交通機関を利用しなければたどり着けない方が多く、歩きや自転車で行ける情緒ある地元の祭りではなくなり、また、吹田市民のための祭りではない、もはや別物のイベントになってしまいます。

日にちをずらしてでも、吹田市民のための吹田まつりと大阪市や北摂地域を巻き込んだ吹田フェスタの両方をとり行うという選択肢はお考えいただけませんでしょうか、御所見をお伺いいたします。

ご答弁(都市魅力部長)
吹田まつりは50年の長きにわたり、会場や企画内容も時代とともに、形を変えながら現在の形となりました。
吹田まつり実行委員会では50回を契機に、この吹田まつりがさらに魅力あるまつりとなるよう、魅力アップ検討委員会を設置し、課題の洗い出しやアンケートを実施するなど検討を重ね、安全性の向上、企画内容のマンネリ化の解消、従事に係る関係者の負担軽減等を図るため、会場を万博記念公園に集約し、実施することを決定されました。
吹田まつり実行委員会が検討を重ね、会場を集約し1会場での実施を決定したものですので、万博記念公園とその他会場との複数会場で実施することは考えておりません。

実行委員会で決定したということではございますが、まだ予算はこれからといった状態です。
万が一ですが、予算が通らなかった場合、どのような舵をとられるか、お教えいただけますでしょうか。

ご答弁(都市魅力部長)
補助金事業でございますので、実行委員会の予算で実施されるものと考えておりますが、市といたしましては、予算を承認していただけるよう、誠心誠意説明を尽くしてまいります。

でしたらですね、既存の祭り会場の地域のにぎわいを損なわないための工夫も同じように誠心誠意努力していただきますようよろしくお願いいたします。

3会場を一つの会場に集約した祭りは多くの来場者を想定しなければなりません。
混雑の緩和や安全対策などもそうですし、会場のアクセスを考えると、シャトルバス運行も検討されているようですが、阪急バスや大阪モノレールの増便などは必要となるわけです。
モノレールの万博記念公園駅のホームは他の鉄道のホームよりかなり小さく狭いわけです。
駅の外の誘導、駅から公園への誘導、そして公園入り口の混雑など課題はたくさんございます。
開催まで1年ありません。混雑によるトラブルに関しましても想定外では済まされませんので、しっかりと対策をとっていただきますよう、よろしくお願いいたします。市民の方の参加が少なかったり、市民の満足度が低い祭りにならないように、あわせてお願いしておきます。

学校と市教委の対応について

先月にも学校側でいじめ問題への対応が余りに心ないもので、被害者児童に二次被害を与えた案件があり、新聞やニュースで取り上げられました。

前回の児童のSOSを当時の担任が黙殺し、いじめが長期化し、深刻なものとなった案件、そして、今回の被害児童側への許可なく実名を挙げたアンケートを実施した案件、この2件で該当する当時の学校の担任や教師、校長先生などの処分はどうなっているのでしょうか。まさか処分がなかったり、異動しただけで、他の学校で現在も勤務されているということはないとは思いますが、現在の状況をお聞かせ願えますでしょうか。

ご答弁(教育監)
本市にて生起いたしました1件目のいじめ重大事態事案における関係教職員の処遇につきましては、大阪府教育庁へ随時相談、報告を行っております。
また、再発防止に向け、学校組織体制の充実を図るため、学校の実情に応じた指導、支援を多角的に行っているところでございます。
2件目のいじめ重大事態事案につきましては、被害児童保護者から、代理人を通じて市長に対し、損害賠償請求がなされている状況であり、今後、訴訟に発展する可能性もあることから、具体的な答弁は控えさせていただきます。

2件目に関しては訴訟の可能性があるので、現時点ではお答えいただけないとのことですが、1件目に関しては大阪府教育庁に相談、報告を行っているとのことですね。

で、府教育庁の回答はどのようになっているのかお教えいただけますでしょうか。

ご答弁(教育監)
本事案に係る関係教職員の処遇につきましては、大阪府教育庁への相談、報告を踏まえた上で、事実関係を調査中であり、現在のところ、大阪府教育庁より措置に関する回答はございません。

それでは、本件に関しましては、大阪府議会のほうで府教育庁の対応について確認していただくようにいたします。

いじめの問題は深刻ではありますが、それと同じくいじめ問題への現場の対応がずさんで、怠慢であり、リスクマネジメントもなっておらず、市教委とその教育現場の対応も非常に深刻な問題であります。

ここ最近の新聞やマスコミなどの報道で吹田市の教育現場に対して、市民がどれほど不安に思っているか、ここまで来ればお察しいただけているかと思います。

教育現場を管理する本市の教育委員会制度は有名無実となり、形骸化しているのではないでしょうか。

どれだけすばらしい教育委員の方々がおられても、そこに適時適切な情報を提供した上できちんとした協議を行っていただくという、そんな機会をなくすような学校現場及び事務局の形を変えない限り、この種の問題は未来永劫根本的には解決しないと考えます。

教育委員会制度の抜本的改革を検討すべき時期に来ています。

当会派の議員から後に質問があると思いますので、あえてここで市長と教育長の答弁をとることはいたしませんが、市民の抱える不安をさらに失望に変えないためにも、より一層教育現場の厳格化をお願いし、私からの質問を終わらせていただきます。

この投稿について、「頑張ってるね!」と思っている人が多いみたいですね。参考にします!(^^)
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